未冠の大器のやり直し
Jaja
序章 先の見えない練習
プロローグ
「転生」
無神論者だった俺は、そんなものあるとは思っていなかった。
勿論、前世ではそれなりにラノベ嗜んでいた事もあり、創作ではありふれたものと分かっていたが、まさか、自分が経験する事になるとは思わなかった。
「パン、大丈夫か? 流石に緊張してるのか?」
「いや、全然大丈夫。世の中不思議な事があるなーって、考えてただけ」
小学校からの相棒が、ぼーっとしてた俺を見て、心配して声をかけてくる。
「そうか。俺は緊張し過ぎて手の震えが止まらんが。ここまできたら最後も勝って終わりたいな」
「問題ない問題ない。点さえ取ってくれれば勝てるよ。俺が投げるんだから」
「ははっ。いつもながらお前のその自信が羨ましいよ。俺はお前と違って小心者だからな。どうやったらそこまで相手を見下せるんだか」
そりゃ練習よ、練習。
文字通り時間を忘れる程、練習しまくったからね。
感謝はしてるけども、野球関連の事しか出来なかったのは中々苦痛ではあった。
「ま、中学最後の試合だ。楽しんでこうぜ。サクッと勝って高校野球に殴り込みだ!」
U-15侍JAPANワールドカップ 日本対アメリカ
決勝戦の先発マウンドに俺は上がる。
【U-15W杯決勝】
1:名無しの観戦者
マジで三波の球やべーなw
2:名無しの観戦者
あれは中学レベルじゃ打てんだろ
3:名無しの観戦者
最速139キロのストレートに粘着物質使ってのかってぐらいのナックルカーブ。それにスクリュー気味に落ちるチェンジアップ。
控えめに言ってバケモノ
4:名無しの観戦者
あーあ
また三振
5:名無しの観戦者
ここまでポテンヒット1本のみw
6:名無しの観戦者
アメリカの選手悔しそうな顔がまたw
7:名無しの観戦者
そして三波の顔よw
三振取って悦に浸る為に野球やってますって公言してるからなw
8:名無しの観戦者
>7
三振取ったらめっちゃイキイキしてるもんなw
9:名無しの観戦者
そういえば三波はもう高校決まってるんか?
10:名無しの観戦者
どこも欲しいやろな
11:名無しの観戦者
なんかのインタビューで坊主にしたくないからしなくてもいいところって言ってたのみたなぁ
12:名無しの観戦者
>11
あーw
未だに野球ガチガチのことは坊主強制やしなぁw
13:名無しの観戦者
>9
シニアの何人かと地元の高校に行くらしいよ
14:名無しの観戦者
ほへー
なんてとこや?
15:名無しの観戦者
忘れた
なんか10年ぐらい前に出来た新興の私立だった
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