未亡人

 この物語のヒロイン。微笑町3丁目に住んでいる中村さんの奥さん。夫である中村さんが亡くなった後、哀しみという名の色気を身に着けたことで、男どもの目を引き付けるようになった。その後、「こち亀」で両津の珍商売が成功したとき並の勢いで、フィギュア化、ゲーム化、アニメ化、映画化、実写ドラマ化されて、巷の話題をかっさらう。


 NHKでも特集が組まれるなどして大いに話題になったが、ある日、中村夫人の知人だというネクロマンサーのA氏が週刊誌で「自分は中村さんの夫をゾンビとして生き返らせた」と告白し、翌日には記者会見を開いた。A氏によると、数年前に知人を通じて知り合った中村夫人から、「近々、夫が死ぬので、ゾンビとして生き返らせてほしい」と頼まれたという。軽い気持ちで引き受けたものの、いつの間にか、中村夫人が世紀の未亡人として扱われていることに罪悪感を覚え、告白に至ったという。


 週刊誌が中村夫人を追及したところ、彼女は事実を認めた。草葉の陰に隠れていた中村氏も姿を現し、「自分は未亡人萌えで、是非とも妻に未亡人属性を持ってもらいたかった。色々考えて、自分が一度死んでゾンビ化して蘇れば、妻が未亡人属性をもてるのではと思いついた」と真相を明らかにし、「正直、こんなにブームになるとは思わなかった。反省しています。これから成仏します」と反省の色をみせた。


  初期は設定が固まっておらず、第15話「さよなら三角またきてアサシンの巻」までは時には敵時には味方恋人だった時もある謎の女スパイとして登場していた。

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