ずっとあのままでいられたら

初めての書き出し小説風

プロローグ

第1話 キッカケの出来事1

「…もう、その男の話は聞きたくないな」


「えっ、なんで?」

「昔、どんな些細なことでも相談してって言ったのはゆうまじゃん」

「だから、話してたのに」


「いや、そうなんだけど…」


「じゃあ、もう今後一切ゆうまには相談しないから」


「そうゆうことじゃないじゃん」



ここに行き着くまでにいろんなことがあった。

それらが、ゆうまの心をおかしくしていき、はるかに対する気持ちが徐々になくなっていくことにつながる…



その男とは"はるか"がオンラインゲームで知り合った人"けいすけ"。

遠方にご家族と住んでいて、たまに仕事で僕らのいる東京に来ることもあった。

ゲーム内で仲良くなり連絡先も交換して日常的にやりとりをしている。


ある日、"はるか"が

「今日"けいすけ"さんが東京に来るんだって〜!」

「だから一緒にご飯食べに行かない?友達紹介したいし」


そう言う"はるか"。

もちろんお互いのプライベートなことは話しており、相手の家庭の中でも"はるか"のことやパートナーがいることも知っているし、僕も奥さんとお子さんがいることは知っていた。


「いつもお世話になっているからって"けいすか"さんも言ってるから…だめ?」


変に断る理由もない。

僕もどんな人か気になっていたから折角だしと思い。


「あ〜いいよ〜」

と返した。



当日。

「あっ始めまして〜」

と待ち合わせ場所で簡単な挨拶をしてご飯を食べに向かう。


お酒も飲んでいる中でもちゃんとした人だと思った。

年齢は僕より8歳年上。

僕も楽しいご飯会であっという間に時間が過ぎた。


「もうこんな時間だね。そろそろ解散しようか」

「僕のこと迎えに奥さんと子供が車で来る時間だし」


と言う。


「あっじゃあ折角なので、僕らもご挨拶したいです〜!…大丈夫ですか?」


「もちろんだよ!」

「じゃあ向かおうか」


お会計を済まし待ち合わせ場所に向かう。



「あっお世話になっております〜」

「今日は旦那さん少しお借りしてすいませんでした〜!」


「あっ、どうも〜」

「こちらこそ、お会いできてよかったです!」


ご挨拶をした奥さんは見た目は普通のOLさん。

お子さんは小学3年生くらいの女の子。

「あっはるかさんだ〜!始めまして〜」


「ちはるちゃん、こんばんわ〜」


普通に良いご家族で、なんかいいなぁ〜としみじみ感じた。


「では、もうこんな時間なので帰りますね!」

「今日ははるかさん、ゆうまさんわざわざ時間を作ってくれてありがとう」

「またね〜」


「こちらこそありがとうございます!お気をつけて〜」


と、その日楽しいご飯会は終わった。


それから数ヶ月、今日もいつものように"はるか"は"けいすけ"さんとやりとりをしているようだ。

僕は一度会ったこともあるしからなにも気にとめない。


そんな日がさらに数ヶ月経った時。

その出来事につながることが起きた。




プルルルルっ

唐突になった"はるか"のスマホ。

見ると電話番号登録していないスマホからの着信。

少し不気味に思いながらも

「…はい?」

電話に出た。


「こちら、はるかさんの電話でお間違いないでしょうか?」

聞き覚えのある声。


「はい、そうですが」


「私、けいすけの妻です」


「あ〜どうも。こんばんわ。」

電話番号を教えた記憶はないのになんで?と疑問に思いながらも聞き返す。

「あっどうしました?」



「いや、そうゆうのいいから」


「はい?」


「あんた、けいすけと不倫してんだろう!」


いきなり鳴った知らない電話がそれだった…



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お読みくださいましてありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?

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よろしくお願いします。

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