知的財産法

知的財産法により、同じアイデアによる競争は法的に禁止される。

アイデアの発明者は独占的利益によって成功を収められるが、

このとき、消費者の満足度は二次的な関心事になる。


イノベーターに一定期間の独占的利益を与えることで、

イノベーターにより多くを生産させるインセンティブを与えると言われているが、

この理論は実証が疑わしい。


たとえば特許法は、

企業のエネルギーを訴訟や特許獲得競争に向けてしまうが、

その割に、これ自体は何も生産していない。


何世紀にもわたる文学、音楽、芸術の最も革新的な作品や、

それらに匹敵する最大の発明は、

著作権や特許といったものを必要としなかった。


アイデアは、希少ではない唯一の生産的資産である。

テクノロジーと通信が安価になるにつれて、

生産的なアイデアのコピーはより簡単で安価になる。


良いアイデアを広めてコピーするのが安ければ安いほど、

世界はより生産的になる。


だが、知的財産法は、アイデアの移転により高いコストを課す。

これは主に知的財産法の分野で働く人々に利益をもたらすが、

作成者やプロデューサー、コピー機、

そして、社会全体には、利益をもたらさない。


知的財産法がなければ、

アイデアを収益化する唯一の方法は、

他のアイデア利用者よりも、

あなたの方が大きな価値を提供できると、

消費者に証明することだ。

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