第58話 ごめん
時間は少し前にさかのぼる。
ふらつきながらも、あたしは王を倒した城から離れて、竜がいるであろう中層の集結地点に向かっていた。
向かう途中に見た上層はホントに酷い有様で、白い炎によってほぼすべてが焼き尽くされ、もはや燃えるものが無くなった上層は黒い炭の町と化していた。
「……ォォォォオオオオ!!」
途中で聞こえた竜の咆哮。
「急がないと!」
大急ぎで飛び、上層と中層を隔てる防壁へと差し迫る。
「――ん?」
そのとき、防壁の上に人影を見つけた。
二つ……いや、三つ。
二人はぼろぼろで、うち一人はもう三人目を背負っていた。
その背負われている人間に見覚えがあった。
「あの子!」
レイヴェステルに召喚された元ステラ。
あたしはほうきの柄の向きを変え、壁の上に降り立った。
「ちょっと! あんたたち!」
二人は振り返った。
「君は……?」
一人はまだ若い、釣り目できつそうな正確してそうな黒髪の男。
そしてもう一人は――
「ヒュ~、こいつは別嬪だ。魔法を使ってるのを見るに新手の天上人か?」
口調はすごく軽いのに、発されるのは本気の殺気。
「師よ、恐らくウィリアムの仲間です。警戒する必要はないかと」
「そうかい?」
黒髪の男の言葉に、もう一人の男は殺気を解いた。
殺気を放っていたのは、制止した男と少し似ている釣り目でありながら顔全体の雰囲気からゆるい印象を与える男。
しかも師と呼ばれた男は完璧な聖人だった。
二人の男の体中には青あざや血の跡、切り傷、爪が無かったりと酷い拷問の後があった。
二人の様子とウィリアムの名前が出たことから、恐らく敵じゃない。
「あんたたちは何者?」
「俺は
「俺はエドガルドってんだ。一応この頭固そうなやつの師匠だよ」
秀英は仏頂面のままだけど、エドガルドと名乗った男は痛いはずなのに器用に笑った。
「俺達はウィリアムに頼まれ、この女性を連れて避難するところだ」
「ただ、今はちょっと坊主の様子見て、感極まっちゃったところなんだけどね」
「……坊主?」
あいつのことさ、とエドガルドはボロボロの指を地上へ向けた。
そこには――
「本当に恐れるべきは、死ぬことなんかじゃない。生きていながら、何もなせないことだ」
数百万の人の先頭で叫ぶウィリアムの姿があった。
「なにかを成そうとして道半ばで倒れた彼らは、たしかに敗者かもしれない。でも彼らは決して愚者じゃない」
「……ああ、そうだよ。みんな、お前のために生きたんだ。それが間違いじゃなかったって教えてくれた」
「……エドガルド?」
さっきの軽い口調ではない、どこか鼻が詰まったような辛気な声音。
「お前らもなんのために戦ってんだ! この国の言いなりになりたくなくて、自分の力で生きるためだろ! ならいつまでも、操られたままでいんじゃねぇ!」
直後、ウィリアムの小さな体から、周囲一帯を埋め尽くすほどの巨大な青い光が放たれた。
「これは!!」
「『加護』かッ!!」
隣の二人が驚愕の声を上げた。
一方で、あたしは――
「あははははははは!!!!」
笑った。
もう全身に鳥肌が立って、腹の底から歓喜が湧いた。
「やった! やった! やったー!!」
もう本当にうれしくて、急に笑い出したあたしを訝しむ二人を無視して、あたしはつい踊ってしまった。
「どうした嬢ちゃん? 凄いがおかしいか?」
「どこに笑う要素があった?」
「笑うしかないでしょ! こんなの! ウィリアムの加護よ!? これで絶対に負けはないわ!」
あいつの強さは知ってる。
あいつの意思も知っている。
だから、確信していた。
「全員で生き残る。やっぱりあいつが王なのよ!」
ウィリアムの『加護』の効果は絶対に『存在力』の強化。
どんなに記憶や想いを受け取ってもあいつの自我が消えないように、ウィリアムの加護はその人の意思を、体の存在を強固にする。
「お前らは愚者じゃない! 今まで何かを成そうと死も恐れずに戦ってきたお前たちは、立派な英雄だ! さあ、今俺たちの目の前にいるのはなんだ!」
そう、あたしたちの前にいるのは英雄を率いるこの国の王。
「ここで逃げ出す臆病者にこの先できることは何もない! 傷病者を運ぶでもなんでもしやがれ! ここに最後、誰か一人でも立ってれば、それが俺達の勝利だ! 戦え! 戦え! 王亡きこの国で、世界を変えるのは俺達だ!!」
かつては敵だった上層と中層以下が肩を並べて剣を取る。
王がいなかったこの国に、ついに本物の王が生まれた。
「アティリオ、オスカー、ソフィア、マティアス、レオナルド、レジナ、ナタリア……みんな、見てるか?」
隣にいたエドガルドが湿った声で名前を綴る。
「みんなが夢見た未来がここにあるんだ。……この国は変わる、みんなの想いは坊主の中で生きている。最後まで戦ったみんなは愚者じゃない、敗者じゃない」
エドガルドの瞳から涙が流れ、地面に落ちた。
「師匠……」
「ああ、なんでもない。……本当に、やったんだ。ついに、ついにこの時が来たんだ」
感極まったエドガルドは、立っていられずにしゃがみこんだ。
強秀英も彼を解放するために膝をつく。
「人は必ず死ぬ! ここにいる全員がいつか死ぬ! だがそれは今日じゃない! いつかこの国が闇に呑まれ、業火に燃え尽きるかもしれない! だがそれは今日じゃない! 俺達が負けるのは今日じゃない!」
ウィリアムたちは剣を掲げ、ブレスの準備をした竜へと向かって駆け出した。
こうしちゃいられない。
いますぐあたしもいかないと。
ほうきにまたがり、大空へと飛び出した。
ブレスの大波に軍勢が飲み込まれる寸前に――
「やあやあ、ここはあたしの出番かね?」
渾身の結界でブレスを逸らした。
お? あたし結界苦手でちょっとはブレスが貫通するかなと思ったら、意外にも全部防げてしまった。
あたしの魔法は古竜以上?
なーんて思ったら、あたし以外にももう一人、結界を張った人間がいた。
「なになに? 臆病者の魔法使いさんは逃げないの?」
「こんなの、逃げたらあとが怖いじゃない! 逃げたいのに逃げられないなんて最悪!」
今までの落ち着いた感じとは正反対の弱腰で、脂汗をかいて必死に魔法を使うヴァレリアだった。
「あはは! 筋金入りの臆病者ね! でもいいじゃない。死ぬより怖いものがあるって知れたんだから」
ウィリアムに影響を受けて、この国の人が変わっていく。
きっとあたしもそうなんでしょう。
うん、悪くない。
きっとこうやって、人は変わる、成長できる、前に進める。
「今日! ここから! この世界を変える!」
――さあ、行きましょう。
この戦いは、あたしたちの勝利で終わらせる。
◆
【ォォオオオオオオオッ!!!】
「がああああああああッ!!!」
竜の咆哮と人の叫びが絡み合い、ぶつかり合う。
剣と鱗がぶつかり、爪と盾がぶつかり、魔法と魔法が交差する。
この身体の奥底から湧き上がる熱を吐き出すように全身が躍動していく。
湧き上がる熱とは正反対に、頭は隅々まで冴えわたり、指の先から頭のてっぺんまで全身が一切のズレなく動き出す。
鋭敏になった感覚がマナの動きも空気の揺れも僅かな振動も逃すことなく、大質量を誇る竜の攻撃を見る必要もなく読めていた。
次々と鱗を貫通して竜の体に傷を入れていく。
【潰れよッ!!】
上空から振り下ろされる竜の前足。
避けようと足を動かそうとした瞬間に、足元にぞわりとした悪寒が駆け抜けた。
「――ッ!」
一瞬だけ足元に視線を向ければ、周囲は沼地と化しており、一歩動けば足を取られるようになっていた。
竜は歴戦であり、並外れた魔力を持つ魔法の使い手。
魔法の使い方も使いどころも全部が上手い。
どう動くか、一瞬迷う。
衝撃が走り、土煙と土砂が飛び散った。
「ウィリアム!!」
仲間が叫ぶ。
【やるではないか!!】
《
竜が押し付けた前足を上げる。そこにはただの泥があるだけ。
「なめんじゃねぇぞコラ!!」
俺は自分に爆発魔法をぶち当てて、強引に飛んだのだ。
今の俺には、いや、ここにいるすべての者に加護がある。
簡単には死なない!
【おのれ!!】
竜は逃げ道を失くし、大勢を巻き込もうと体を大きく回転させて、長く鋭い尻尾を振り回した。
「チィ!!」
尻尾は長く重い。
避けられないし、死なないとしても大きく吹き飛ばされて戦線復帰に時間がかかる。
竜は今、数百万の軍勢すべてを相手にすることは諦めて、中心である俺に狙いを絞っている。
俺が吹き飛ばされ、もし連中に狙いが向けば犠牲が出るのは避けられない。
士気は下がり、犠牲者は増え、勝敗は一気に傾く。
――そんなことは断じてできない!
歯を食いしばり、竜の尻尾を捕らえようとしたそのとき。
「ウィリアム!!」
頭上から、興奮に満ちた声がした。
見上げた瞬間に目に入ったのは、青藍の粒子を纏う白銀の剣。
「――こいつは!」
「好きに使いなさい! あんたならできるでしょ!」
満面の笑みを浮かべたウィルベル。
あいつはやっぱり凄い奴だ。
あの神器だらけのこの国の王を、一人で倒してみせたのだ。
なら俺も負けていられない。
こんなに大勢の人の手を借りて、討てませんでしたなんて言えるものか!
地面は削れ、岩石は飛んできて、その岩石を追うようにやってくるやすりのごとく粗い鱗の生えた巨大な尻尾。
青い神器を構え、真正面から迎え撃つ。
「《
衝撃。
「ウィリアムさん!」
「ウィリアム!!」
仲間の悲鳴。
【グォッ!】
そして巨大な竜の尻尾が宙を舞った。
竜が初めて、明確な苦痛の声を発した。
振り回した勢いを残して、尻尾は錐揉みしながら明後日の方向へと飛んでいく。
「うてうてうてぇぇぇ!!!」
鱗がはがれ、むき出しになった竜の肉体めがけてハンターたちが一斉に矢を射かけた。
俺が竜を引き付けている間に、セビリアの連中が回り込んで仕掛けたようだった。
「一斉攻撃――!!」
さらに上空から、飛竜を率いたマリナが一斉に仕掛け、豪炎の嵐を降り注がせた。
【それでこそ、竜に挑む勇士たちよ!】
竜はなおも笑い、翼を大きく広げて振り回し、飛竜の炎をかき消して暴風を巻き起こす。
「突撃――!!」
竜が上空に気を取られている間に、槍を携えた兵士たちが一斉にドライグウィブへと突っ込んだ。
鱗の隙間を縫うように次々と槍が突き刺さり、ねじるようにして鱗を次々と引っぺがす。
【押し潰してくれる!】
ドライグウィブは兵士たちの軍勢にむけて、体勢を自ら崩した。
圧倒的な巨躯を持つ竜の肉体はそれ自体が暴力的な武器になる。
ましてや大勢で突っ込んだ兵士たちに逃げる余裕なんて一切ない。
竜の巨大な体躯が地面に沈む。
立っていられないほどの地震が起き、爆発にも似た空気の衝撃がやってきて、天高くに粉塵が舞い上がって視界が覆われた。
【……なにッ!?】
土煙に遮られた向こう側で、竜の驚愕の声が聞こえた。
煙が晴れたそこには、
「もうほんとに嫌!!」
大汗をかきながら杖を横にして結界を張ったヴァレリアがいた。
「よく踏ん張ったわ!」
その上空から、態勢を崩した竜の隙を逃さずに一瞬で竜の首もとへ飛び込んだウィルベル。
彼女は小さな杖を竜の顔へ向け、
「――《
彼女の最大の奥義を放つ。
【グオォッ!!!】
現れた小さな太陽に、竜は目を見開き、巨体に見合わぬ俊敏な動きで一瞬で距離を取った。
「うわぉっ!?」
竜の勢いで起きた突風にウィルベルは煽られるもすぐに態勢を整える。
竜と俺達の間に距離が開いた。
よく見れば、竜の左目が白く焼けていた。
【よくやるものよ! この竜を相手にここまでやるとは、神代の英雄にも劣るまい!】
傷を負ってもなお、こちらを称賛するほどの余裕を見せるドライグウィブ。
さすがは古竜。
しぶとさも戦い方もなにもかもが驚異的だ。
でも、あと少しだ。
この戦いはこのまま俺たちの勝利で――
【だがここでしまいよ】
「――ッ!」
全身に戦慄が走った。
しまった、距離を取らせてはいけなかった。
竜の顎からは抑えきれないほどに煌々と輝く炎が漏れ出し、腹は膨らんで、鱗の隙間から白い炎が噴き出している。
そうだ、奴はずっとブレスを使わずに溜めていた。
これだけの大勢であれば、ブレスが最も効率よく殲滅できるはずなのに。
ブレスを使ってこなかったのは近いからだと思っていた。
でも違った。
奴はずっと狙っていたんだ。
最大威力のブレスで俺たちすべてを一度に燃やすこの瞬間を――
クソッ!
「ヴァレリア!!」
血を吐くかと思うほど、腹の底から叫んだ。
ヴァレリアはすぐに飛んでやってきた。
「なに!? どうするの!? ブレスが来るわ!」
「俺とお前でブレスを防ぐ! できるな! やれよ!」
「そんな! あんなの防げるわけないじゃない!」
「やるしかねぇんだよ! 死にたくねぇんだろ!」
真っ青になって逃げようとする彼女の首をひっつかんで強引にとどまらせる。
ヴァレリアはしばらくじたばたしていたものの、力ではかなわないと見て大人しくなった。
「ウィルベル! ルナマリナ!」
上空にいる二人に声をかければ、すぐに二人はこっちを向いた。
「この戦いを終わらせる!」
「任せて!」
「絶対に……負けないで!」
意図を理解した二人はすぐにドライグウィブへ向かって行った。
【英雄どもよ――】
ドライグウィブが大口を開け、その奥にある眩く輝く炎を滾らせた。
必殺のブレスは、もう止められない――
【魂ごと滅してやろうッ!!】
全てを燃やす白炎が放たれた。
ヴァレリアが杖を横に構える。
「《
軍勢の前面に展開された三重の分厚い結界。
ヴァレリア最大の防御魔法。
しかし、彼女の奥義もドライグウィブの全力のブレスとぶつかった途端に甲高い音を立てて割れていく。
一枚、また一枚と割れていく。
ほんのわずかにブレスは勢いを弱めるも、いまだ軍勢全てを燃やし尽くすほどの勢いは健在だった。
「もうだめ――」
そして、最後の一枚がブレスとぶつかり、割れた。
「先生、ソフィア、オスカー、テネリフェ、エウラリア、カットス、みんな――」
今一度、最後に――
「力を貸してくれ!」
これが最後なんだ!
全身から、青い光が放たれてブレスと正面からぶつかった。
「……ぃッッ!」
歯を食いしばり、耐える。
こんなところで、俺はまだ死ねない!
先生たちは何十年も何百年もこの国を憂いて苦しみながら、足掻き続けてきたんだ。
ソフィアとオスカーは、何も知らなかったころの俺のために、必死に長い時間をかけて記憶の魔法を作ってくれた。俺を守ってくれた。
この国の住人たちは、ずっと苦しめられてきた。ずっと足掻き続けてきた。
俺はたった半年しか戦ってない。
こんなところで死んで、後に託すなんてできるもんか。
……もっと背負わせてくれよ。
じりじりと、体が炎で焼けていく。
指から燃えて、肌が焼け、全身が赤くなっていく。
肌色の部分はなくなり、赤くなっていく。
熱い、痛い、熱い、痛い、痛い痛い痛い!!!
死にたいほどに熱くて痛い!
それでも、俺は負けない!
――歯を食いしばっている中、白い炎の中に人影が見えた。
『ウィリアム!』
『ウィリアム!!』
『ウィリアム!』
ソフィアもオスカーも、ほんとにごめん。
『ウィリアムさん!!』
『雷槌!!』
『ウィリアム!』
うるさいなぁみんな。
ごめんって。
――俺はまだ、そっちにはいけないよ。
「あああああああああああああッッ!!!!」
◆
「ウィルベル! ウィリアムが!」
「あっちはあいつに任せなさい! あたしたちはあたしたちにできることをやりなさい!」
わたしは飛竜に乗って、ウィルベルはほうきを駆って、一直線に竜の元へ向かう。
竜の口からは眩しいほどの炎が放たれていて、離れているわたしたちですら焼けてしまいそうなほどの熱を持っていた。
まともにブレスに飲み込まれたウィリアムが心配で心配で仕方ない。
でもわたしは彼に任されたんだ。
「ウィルベル」
「ええ、やるわよ」
ウィルベルはエフィメラに飛び移って、帽子から何かを取り出した。
それは神気があふれだす黄金の剣。
「あたしたちで竜の首を切り落とす」
ウィルベルはわたしに黄金の剣を渡してきた。
「あたしは非力だからこんな重い剣は振れないけど、聖人のルナマリナなら振れるでしょ?」
「でもわたし、剣なんて振ったことない……あんな太い首、斬れないよ」
「ただ振り下ろすだけでいいの。どのみちあの太さじゃ普通に斬ったって致命傷にはならない。だからその分はあたしがやるから」
剣の柄を握るわたしの手に、ウィルベルの手が添えられた。
「エフィメラッ!」
「グゥォオッ!!」
ウィルベルの声に応えて、エフィメラが一気に加速し、ドライグウィブの首へ飛び込んだ。
間近で見れば本当に大きい竜の首。
白い炎に覆われて燃えそうになる。
それでもわたしはがむしゃらに剣を振り上げて。
「はぁぁ!!」
思いっきり振り下ろす。
「《
黄金の剣はまばゆく輝き、刀身が一気に伸びた。
ウィルベルが神器の剣に魔法をかけてくれたのだ。
魔法と神気。
二つの力が合わさった剣が竜の首へと突き刺さる。
剣は瞬く間に鱗を引き裂き、喉をかき切っていく。
剣が刺さった瞬間に溢れ出す白い炎。
「くっ! マリナ大丈夫!?」
「これくらい……なんてことないよ!」
ウィルベルも苦しそうなのに、わたしの心配をしてくれる。
わたしは大丈夫、みんなが苦しい思いをして、それでも勝とうと足掻いてる。
わたしだって――
「うわああああああ!!」
この戦いに勝ちたい!!
【――みごと――】
突然、剣を持つ手から手ごたえが消えた。
白い光は消え、視界が開ける。
世界は青に満ちていた――
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