第26話
放課後
「トモ、一緒にかえ」
「ひぃー!!」
あきらに友はまだ恐怖している。
「友!帰るぞ!」
「花井さん」
また、まただ。私の前で友を奪っていく。
すごい嫌いあの女。
「友!!待って」
私は思わず、友の腕を掴んだ。
「・・・」
友から震えが伝わって来る。
「ど、ど、どどどどどうしたんですんか?」
「なんだよ、三奈。別にようはないだろう」
「あるよ!!ねぇ、友久しぶりに私と帰ろうよ」
「えっ、あのその」
「・・・」
花江は我慢した。ここで断るほうが友は怯えて困ってしまう。
「私はいいよ。友は?」
はぁ、別にアンタには聞いてないし、あと何、余裕があるって見せつけたいの?
「ははは・・・花井さんが、いいなら」
「じゃあ、帰ろうか。三奈。」
「ありがとう、花井さん」
「つか、そろそろ腕離せよ、とも暑そうだろう。」
「嫌だ。」
ごめんね、友は嫌だろうけど、今は負けたくないの。
「じゃあ、私もするか」
「はぁー??」
友は頭がフリーズして、帰りは何も話さなかった。
そして、友は家に帰ると吐いた。
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