第6話
吐き気がする。
クラスメイトの視線を感じる。
ずっと誰かに笑われているようだ。
あの時の恐怖が急に蘇ってくる。
「友くん?」
「ひぃ!!ど、どうしました??」
隣の席の中根が話しかけてくる。
「あ、いやそんなに怯えなくても」
「ご、ごめんなさい」
「いや、謝らないでよ。それより大丈夫だった?よく生き残ったね」
「運が良かったので、それにほ、本気では殺すつもりではなかったと思います。」
絶対殺すつもりだったけど、そう言わないと俺の話を聞いた幼馴染とか、幼馴染とか、幼馴染とかに本当に次は殺される。
「そうだったんだ、そう言ってあげる友くんって本当は優しかったんだね。」
(丁度いい、都合の良さそうな相手を見つけたかも)
「そんなことないですよ!俺は全然優しくないです。」
「そ、そうなのね。」
やばい、引かれている。
むしろこのまま引かれて話しかけないで貰うと良いんだけど、
「今度さ一緒に私達とカラオケ行かない??」
なぜ??
「あの、僕はカラオケとか苦手で」
「いいんじゃん、一緒に行こうよ」
分かった。俺に奢らせる気なんだ。
ただ俺は今はお金はあるけど、屋上から落とされてたお陰で、
でも今回みたいに取られ続けるなら、お母さんに迷惑がかかる
「絶対に来てね」
(絶対に来い!!)
「行きます!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます