再婚して義弟に騙されていく大切な家族達、誰も信じてくれなかったからもう遅い。 

激 辛

第1話


 小学3年の頃、俺の父親が事故で亡くなって、妹と母親と一緒に暮らしていた。


 「お兄ちゃん、私ぃ、私」


「俺、頑張るから。この家族を支えるからな」


  俺はそれから料理を覚えて家族を支えていた。


 「お兄ちゃんのご飯美味しくて大好き!!」


「今日もありがとうね、季節」


「うん」


 俺はそんな家族の笑顔が好きだった。


 だから頑張った。

ーーーーー

 小学6年


 「私、再婚しようと思うの」


「えっ??本当に!!」

  妹は急で驚いてる。


 「お父さんのことも大事だけど、やっぱりこれからの二人のことも考えてね」


「俺は良いと思うよ。何よりずっと幸せを考えてくれた人だもん」


「私も、お父さんなら良いって言う。きっといつかあっちで会ったら新しいお父さんとも仲良くできるよ」


「そうよね。二人に言われて決心がついたわ」


そして母親は再婚した。


 俺に義妹と、義姉が出来た。


 二人は俺のことを嫌っていたが、徐々に仲良くなっていった。



 そして俺達は本当の兄妹のようになれたのだが、そんな時に問題が起きた。


 新しいお父さんが亡くなった。


 新しいお父さんはとっても良い人だった。俺に凄く優しくしてくれて色んなことを教えてもらった。


 

 俺たちはショックで絶望した


 だけど、そんな家族だからこそ俺は支えないとと思って、さらに料理や掃除を頑張った。



ーーーーーーーーー

 

 そして、高校1年、母親が再び再婚を決意した。


 今度は義弟が出来るらしい。


 正直俺にも同じ性別の兄弟がいて欲しかったから嬉しかった。



 だが、義弟は俺を追い出させようと数々の罠を張り、家族はその罠にまんまとハマった。


 正直、あそこまで俺を信じてくれないとは思わなかった。


 高2になって、俺はついに家族から追い出された。


 

 

 

 一人暮らし中の俺に手紙が届いた。


 それはあまりにも驚くべきことが書いてあった。


 まず書いてあったのは、義弟が捕まったこと。そしてその理由も驚くべきことに、義弟が姉妹達を襲おうとして、義父がそれを止めようとして亡くなったようだ。


 

 そしてもう一つ


 今まで疑ってごめんなさい。

 家族皆、とても貴方に反省してます。

 その家は売却するので実家に戻って来て下さい。


                   母より



 俺は思わず怒りと悲しみと色んな感情でその手紙を破いた。

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