第18夜

敵わないなぁ。

うん、ネガティブになってる。


「○○ちゃんがいれば、息子も安心」

って職場のオーナーが言ってたのを聞いた。

…ウチは、大事な人の所に行きますけど。

なんだか色々期待されてるみたいで、疲れる。

金曜日の息子の的外れな発言は、僻みかと思ったら妬みか。

あぁ、鬱陶しいな…って考えてたら、どんどん考えが拗れて行って。

あっという間にネガティブモード突入してた。


ウチだけが会いたいのかな?とか

慣れてきて無言な事増えたから、つまらないんじゃないかな?とか

考え出したらキリがない。

それに加えて、昨日は不正出血もあって余計にネガティブだった。


で、それを言おうとしたのに言葉が出てこない事にも自己嫌悪で凹んで。

電話の向こうから聴こえる大事な人の息遣いに安心して、寝落ちるっていう…。


トラウマはあるけど、そこは切り離して。

大事な人は、過去の人とは『違う』。


それに。

自分が『勝手に好き』だって事忘れないで。

電話くれる事、会ってくれる事。

『仲良し』だから、だよ。


ウチはどうも、そこをすっ飛ばすからな。

大事な人と仲良く出来てる、それって凄く幸せな事。それを忘れて、もっともっとになるからよろしくない。


「俺とどうなりたいの」

最初に聞かれた時、恋愛的な意味で好きなんだと自覚したばっかりで。どうなりたいとか出てこなかった。

今は、一緒にいたいと思う。「『どう』なりたいか」とは違う気がするけど、死んでも一緒にいるって決めてるのは揺るがない。

ただ、それが一方通行なのは大事な人にとってはどうなんだろう?

仲良くしてくれてる、のが答えだと解ってるけど。


…迷走し過ぎてるな、ウチ。

複雑に考える必要ないのにな。


顔見て話がしたいな。触れたいな。

抱き締めたいな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る