第5話 雷だ一等席で外を見る
雨が好きなんですね。無性に…
画面全体が濡れて葉っぱや地面がキラキラ光っている。その景色を見たくて、窓辺に齧り付きます。雷はピカッと光ってから一秒で340メートル。秒数を数えるとどれくらい遠くで雷が落ちたかが解ります。
雷の音は好きじゃない。どう考えても齎すものがなくて怖いしか無い。おどろおどろしさが充満しています。ただ、音を聞くと窓辺に走りたくなります。
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