第14話 県警との確執

なんだか晃の事を思うと涙が出る。

奈々子の体内に勝手に侵入してきて、タイミングよくそれが、晃の葬儀の時だったから身に絆されて大泣きしている様で・・・。

 悲しいけれど、ちょっと休ませてよ?

そんな事を想いながら泣いていた。

 深雪は?もう泣いてない・・・。

「あの・・・。」

待合椅子に座ったまま警察官を見上げていた。

 険しい顔をして、警察官の両目から少しも外れる事なく、良く言えば睨んでいた。

「この日は400のクソ喧しい改造バイクじゃないんだな六車?」

「えっ?」

奈々子も八代も初耳だった。

深雪が暴走族紛いのバイクで夜中に国道を疾走?

「得意なのバイク?

もう中型に乗っているじゃん!?

だから白バイ警官?

自分で自分を取り締まる?

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