君にサヨナラ

致命傷はまた今度だった。誘ってばかりの日常に飽きて連絡を断つと宇宙が生まれる。あの日の景色が夢のまま変わらずに鎮座して眩い。諦めて押し殺すのが大人だという世界を捨て温めた冷凍ご飯に生卵をかけ続けることを選んだ。宇宙空間を泳ぐ生卵が箸をすり抜けて大人ぶってる君にぶつかる夢をみた。

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