第22話 嫌だなと思った事 第2位

警察官も人間です。

ですから、仕事の中で、「嫌だな」と言う事は山ほどあります。(いや、嫌な事ばかりかもしれません。)


今回は、警察官として働いていた時に個人的に嫌だなって思った事第2位を話したいと思います。


第2位


赤子との無理心中


字の如く、親が赤ちゃんと共に無理心中した事案です。


赤ちゃんのご遺体を見るのは、本当に辛い。

私は、赤ちゃんのご遺体を見ると、、、


この子はなぜ生まれてきたんだろうか?

こうやって、親の犠牲になるために生まれてきたのだろうか?


みたいな事を考えて、少しブルーになってしまいました。

そして、自分自身にも照らし合わせ


そもそも、人間と言うものは、何故生まれてくるのか?


とか、考えてもどうしようもない事を考えてしまいます。

警察官も人間なので、、、


でも、私は、その感情を押し殺して、赤ちゃんのご遺体を扱いました。

せめて、天国に行ってくれ!!という気持ちで、、、


ここまで、色々と嫌な事を書いてきて、ふと思いました。


警察官は、精神的に強くないと出来ない職業だということを、、、


全ての現場に人が関わっていることから、基本的には、色々な感情が出てくる仕事です。

その感情を押し殺して仕事をするのが警察官なんです。


この話は、これで終わりません。

まだ、続きがあります。


警察の方で検死(ご遺体確認)をした後、ご遺体は、ご親族にお返しします。

そこで、、、ご親族の悲しみに触れます。

私は、その瞬間、、、

悲しくなるので、あまり好きではありません。


悲しみオーラの真っ只中、我々警察官は、歯を食いしばってご親族へ説明します。


人は、儚い生き物。


本当に儚い。


私のように感情移入が強い人間にとって、こういった類の事件は、本当に辛いものです。


さてさて、次は、第1位となります。

第1位は、個人的には、書いても良いか迷いましたが、やはり、書くべきと判断して、書きました。


乞うご期待。




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