(二)-13
ところが、上司の車の後部座席に乗って連れてこられたのは、最近国道沿いに新しくできてウマイと評判のラーメン屋ではなく、まさかのこの尾襖伊波比神社であったのだ。
その上、復路の上司の車は神社からまっすぐ事務所に直行して、食欲旺盛な二人の胃袋を満たすことはなかった。
がっかりした二人はやむなく午後の営業に向かう前に、新しくできたラーメン屋の隣にある、よく使うチェーン店のうどん屋に入った。
昼食をとりながら、二人は「どうせ賽銭箱に投げ入れるなら、一番大きい金額の札にすればいいのに。どんだけ中途半端にケチなんだ」などとグチを言い合った。
昼食を終えて店を出ると北関東方面担当の真佐貴と、南関東方面担当の中川は別れてそれぞれ営業活動へと向かった。
(続く)
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