夢と現の間で -人は電子の虚飾に夢を観る-

登場人物

主要人物

●槙野 悠太郎（まきのゆうたろう）

年齢:十五歳

　仙台在住の高校一年生。

　本作の主人公。アリドルのおっかけを趣味としており、様々なアリドルのライブに参加している。特に最近はとあるアリドル、NEMUに随分入れこんでおり、彼女のライブイベントにはなるべく出ている。

　姉が働いている芸能事務所でアルバイトをしており、本人にとってはまさに天職である。

・アリドル好きな理由

　悠太郎は元々アリドルのゲーム実況が好きであり、勉学を疎かにしていた。そのため中学生時代の成績は悪い方。

　中学二年生の夏休み、中学校主催の模試の結果が振るわず、両親と大喧嘩し家を飛び出した。公園で落ち込んでいる時に、とある野良アリドルに出会う。彼女は歌のパフォーマンスをしており、悠太郎は上手な歌と、同年代の少女の一生懸命で楽しそうな姿を見て元気づけられた。それ以来、アリドルが更に好きになり、追っかけをするようになる。また、両親からアリドル禁止と言われないように、勉学にも力を入れるようになった。そのため、高校での成績はかなりの上位。

槙野 恵美（まきのえみ）

年齢:二十一歳

　仙台市内の弱小芸能事務所で働いている。元々イベント関係への就職を希望しており、都内の短大を卒業後、Uターンで今の事務所に就職した。

　勝ち気で大雑把な性格であり、ミスをすることがしばしば。ただ、所属しているアリドル達のことを真剣に考えており、アリドル達からは愛嬌と好意的に捉えられている。

●燐堂凛奈

年齢十五歳

　悠太郎と同じ清華高校に通っている。なかなかの美人であり、おっとりとした性格。歌がプロ級に上手く、太田芸能事務所のオーディションで披露した際は、面接官を務めていた悠太郎と恵美をその美声で魅力した。

・オッドアイ

　凛奈の眼は左眼が日本人によくある茶色であり、一方の右眼が色は深い青色と、珍しいオッドアイ。母親と父親の遺伝子の組み合わせで発現したようであり、姉も同じオッドアイだという。視力に関しては特に問題がなく、単に色が違うだけ。

・？

　？

●新見 浩介（にいみ こうすけ）

年齢:十五歳

　悠太郎のクラスメイト。明るくムードメーカー的な存在。