異世界で神様のお使い ~おじいちゃんが異世界ものを書いたらこんなの出来ました。温かい目で見守って下さい。~

@ryusei_hoshino

第1話 プロローグ

田舎のコンニャク屋の息子に産まれ、地元の小中学校では優秀なほうで、順調に大学卒業後、特許庁へと就職した。


「今日も疲れたなぁ、」


そう思いながら帰り道を歩いていると、雑踏の中を進んで来るものがあった。


「オラオラ、どうせ俺の人生はもう終わりだ。」


そんなことを叫びながら、刃物を振り回しながら、男が近づいて来た。


『死ね!』


と言われて腹を刺されると、突然、周りの動きがゆっくりになり、頭の中で、走馬灯のように映像がいくつも流れた。


・・・


「だって、神様が造った世界なんだから、嫌いになったら神様がかっかりするわ。私も自分の描いた絵が貶(けな)されたら悲しいもの。」


・・・


「おお、すげー、Sレアだ」

「ああ、初めて見たぜ」


・・・


「えっ、どうしてこんなものを! 間違いなく、特級品です」


・・・


「ダ、ダイアモンド。100カラットはありますよ!」


・・・


「アホ! こ、これは最高品質の玉鋼(たまはがね)じゃ! こんなものが、取れるなんてことがロージア国にでも知られたら大変なことになるぞ!」


・・・


次々と流れてくる映像に繋がりはなく、どれも今まで経験したことのあるものではなかったので、走馬灯とはことなるらしい。


それから、もう一度、『死ね!』という声がしたかと思うと、一瞬だけ全身に痛みを感じ、自分の精神的なものがこの世界から消え去った。

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