キャラクター図鑑

シリーズを通じてのキャラクター

神門 煌(みかど きら)

 本シリーズの主人公。バーニングカイザーのアルターソウルを持つ。

 勉強ダメ、運動ダメ、恋愛ダメ、と何の取り柄もない男子中学生だが、正義感だけは強い。

 困っている人を見たら手を差し伸べる。ただし、結果は空回りすることのほうが多い。

 先生や親の言ったことはなるべく守り、守ってない人がいたら注意するタイプ。

 ただし、無印27話で授業参観の予定を翌年同日のカレンダーに入れるなど、単純なポカをすることもある。

 周りからは時々ウザいと思われることも。

 本人はと言うと、例えば「困っている人を見たら助ける」のが正しいことなので、それだけでヒーローと呼ばれると途端に恥ずかしくなる。


 「お、俺……、大したことやれてないです。

  ベビーカーも止められなかったし」(無印1話)


 ちなみに、「煌」のへんとつくりを分解し、「神門みかど」を「帝」に変換してから姓名を逆転させると、「火皇帝」となる。

 名前からして、バーニングカイザーの魂が宿る運命だったのかも知れない。



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『灼熱の勇者バーニングカイザー』(無印)での煌


 東領家中学校1年3組。

 この作品では、支援機にソウルアップするのが2年と3年ということもあり、同級生よりも先輩と関わることのほうが多くなる。

 先輩に対しては、周りの生徒がそうしているように敬語になり、特に勇斗に対しては言葉を慎重に選ぶ傾向にある。

 思っていることをすぐに言える煌も、機嫌を損ねた勇斗にはなかなかズバッと言えない。


 「勝てないってなん……」(6話)


 「違う……。

  なんか違うよ……。

  なんで、俺に対しては……」(9話)


 だが、撃沈されたウイングワイバーンを、バーニングカイザーの協力を拒否してまで戦い続けようとした勇斗に、出会ってからの違和感を言葉に解き放つ。


 「俺たちは……、仲間だろ!

  世界の平和を守るためにつながった、チームだろ!」(15話)


 孤独で羽ばたけない勇斗を哀れみ、進むべき方向へと導くにはどうすればいいか。

 そういう心配りができる存在である。


 また、空知に対しては友達と思っており、真剣に悩みを聞いている。

 自分の信念を貫いて、空知と対立することもある(29話)ので、必ずしも相談を受けて解決に向かうというわけではない。

 それでも、友達である以上助けたいというのは間違いないようだ。


 なお、身近な人に対して戦うことをあまり望んでいない。


 「生徒が先生を攻撃するなんて、できないです!」(6話)


 「中にいるのが根室先輩だと分かってるのに、俺は攻撃なんてできない!

  頼むから、自分からソウルアップを解いてください!」(13話)


 その信念を貫こうにも、学校関係者のソウルアップでバーニングカイザーを出さざるを得ない状況をどう割り切れるか。

 その答えは、最終回の40話で煌が取った行動に全て出てくるはずだ。



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『灼熱の勇者バーニングカイザーMAX』(MAX)での煌


 東領家中学校2年1組。

 この作品では、主要登場人物が同級生ということもあり、無印以上にダメと思ったことをはっきり口にする。


 例えば、八木や神崎を倒せていないことで陽翔はるとと言い争いになり、煌はついカッとなってしまう。


 「勝手に言ってろよ……、陽翔。

  甘いとか言われても……、俺は俺の正義で、バーニングカイザーとして戦う。

  ただ、陽翔の中に眠ったスルトの魂は、俺と仲間になることでしか解放できないからな!」(2話)


 これに対しては、アルターソウル・バーニングカイザーからもなだめられる。

 無印では同じ方向を向いていた人間とロボの正義でさえ、違う方向へと向かってしまうのか。


 一方で、睦に対しては煌が積極的に守ろうとする。

 2年生スタート早々から寂しそうにしている睦をかわいそうと思い、声を掛けるのだった。

 だが、睦にとって「友達」がNGワードとは知らず、近づくことすらできない。

 それでも、寂しくしている睦を放っておくわけにはいかず、事あるごとに積極的に声を掛けていった。


 「友達ゼロなんて言うなよ!

  睦のことをずっと心配してる、俺たちが付いてるから!」(10話)


 睦が少しずつ心を開いたのは、その本気さが理由だろう。

 その後も、夏休みで会えなくて寂しいと言ってきた睦に対して、コンビニの休憩室に通うなど、積極的に接触する。

 睦自身が「破壊の剣」と思っているレーヴァテインをアルターソウルに持つことに対しては、使いたいときに使って欲しいという立場であり、強制されて使うべきものではないと教える。

 一見、過保護とも見える煌の態度。それは、睦を常にかわいそうだと思ってきたことに他ならない。

 この先、睦にさらなる過酷な現実が待っていたとしても、その信念は曲がらないのだろうか。

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