第18話 葛葉友助VS西原巧
俺は今、ボクシングのリングにいる。
「屑とか言って悪かったな葛葉友助。俺は西原巧。思いっきり殴り合おうぜ」
百裂拳の彼、西原巧もまたリングに立っていた。
「がんばれー。友助くーん」
「さて、成長した友助に西原は勝てるかな」
「よろしく、巧くん。礼音くん。相図をお願い」
「了解」
俺と巧が一息つく。お互い緊張はしているがいい感じに力が抜けていた。
「始め」
巧はさっそく百裂拳を放ってきた。その打撃を俺はまともにに受けずに巧を横から殴った。こちらに向くと同時に百裂拳もこちらに向いていく。だが。俺は俺の異能根性で倒れない。再び横に回って殴り続けた。そう言った戦いが1時間続き。俺の方がボロボロになりながらも、巧もボロボロになってついに俺が勝った。
「さすがだよ友助。屑とか言って本当にすまなかったな」
「友助くーん。頑張ったね。水持ってくるから待っててね」
「さすがは友助くん。よく巧に勝ったよ」
ボロボロさでいうと勝ったとはいえ、巧より俺の方が酷かった。使っている異能が根性というボロボロになっても動けるというものだからだ。
「こっちこそありがとう巧くん。君にはいつかリベンジしたいと思っててね」
「そうかよ。一度お前をコテンパンにしたのに恨み言なく戦ってくれてありがとうよ友助」
こうして、こっちに来てからまず殴りかかってきた巧とも俺は友情を築くのだった。
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