P.19


    その時だった…………

   “裏” から…………



 〈    バタンッ…………    〉



   …………と、

   ドアの閉まる音が聞こえる。



 キャサリン:


 「 あ。 今の音………… 」



 ユルちゃん:


 「 ………そーよ、そーよっ、


   ブタ(ウガンダ)とっ………


   オリーブの事、忘れてたわよ! 」



 隆生:


 「 ん…? オリーブぅ…??


   ………聞かない名前だなっ?


   あっ、それにっ………


   ウガンダ………どーした??


   なんかあったのかっ…?? 」



 キャサリン:


 「 んぁ~~~っ、もぉっ…!!


   これっっっ………

   どっから話せばいーのよっ!?


   ……………とにかくぅっ、


   オリーーーブーーーっ!!!


   ブタの “状態” はどーなの!?


   出荷できるかしらねぇ~っ!?


   ……………まぁ、

   そんなん、どーでもいーけどっ…


   ちょっと、こっちにっ………

   ………いらっしゃいよっ!! 」



 オリーブ:


 「 は、はぁ~~~いっ!!


   で、でもっ…………

   ウガンダさんの顔色がっ…… 」



 隆生:


 「 あ、あのさっ…………

   マジで、どーしたんっ…!? 」



 キャサリン:


 「 ん~~~、ちょっとした………


   “heart break” ………よっ。 」



 ユルちゃん:


 「 んまぁ、正確には…………

   それに伴う……………


   “stomach break” だな、うん。


   …………ったく、あのブタ!


   季節関係なしに、いつも額から…


   “マー油” よっっっ…!!


   普段もギトギトでっ、

   暑苦しいってのにぃっ………


   今日は、今日でっ………

   何やらかしてんのよっ…!!


   …………ふぅ~、アタシ、


   ちょっと、見てくるわ……… 」



   ユルちゃんは、

  キャサリンに “客2人” を任せ、


  仕切り戸の “向こう側” の様子を…

  ……………見に行った。

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