収縮の飢え

その方法を忘れる

具体的な事物に焦点を当てるというよりは

高度に抽象化していく過程をこそ求められている

(求められていた)

のかも知れない

雷のような強い一瞬の光

頭は体から最も遠いところに在る

絶えず恐怖していている

絶えず祈っている

もしそうでなければ…という濁った仮定の底

今までの中にもいくつかあった可能性の檻

どちらもそれは、誰にも求められない

必要であることを知りながらも

何度も無意味に足されていく

ただ機械的に

生まれて初めて人に嘘をつく

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