第10話 おもったより?
前話のタイトル回収し損ねたのでこの話で回収します💦
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「ふふ、ごめんなさいね。つい興奮してしまったわ。」
「やっと会えた孫だから仕方が無い。」
おじい様、おばあ様(そう呼ぶように言われた)の気持ちは普通のこと、お父様ったら親不孝者と言われても仕方がないわね。
「それにしてもシルクちゃんを軟禁するなんていい根性してるわ。」
「今すぐ伯爵家を潰してもいいんじゃよ?」
物騒!権力者が言うとサクッと本当にお取り潰しとかできそうで怖い。
「婚姻無効の書類なら用意出来てるぞ。」
「このままお城で暮らしたらどうかしら?」
国王陛下、王妃様まで何を言っているんでしょうか。
「あのぉ……」
私を置いて話を進めないで欲しい。
「「「「あっ」」」」
「皆様の気持ちはとっても嬉しいのですが、婚姻時に両親の領地に資金援助を貰って色々を事業を起こしちゃってて、その資金を返金しないと婚姻解消は難しいのです。」
婚姻関係があるからこその資金援助だしね。
「あら、そんなの騙して結婚して軟禁してるのだから慰謝料として貰ってしまいなさい。」
え?あっ!その手があったか……
隠密さんたちが証拠揃えてくれてそうだしおじい様たちが介入したらあっさりそれで済んでしまうはず。
「そうじゃよ、相殺出来ないくらいの高額だったとしてもわしらの個人資産から出してやるから心配いらんよ。」
「おじい様の気持ちは嬉しいのですが、お父様の気持ちもあるのでせめて無利子でお借りすると言うことにして頂けると嬉しいですわ。」
王族の個人資産とかいくらなんだろう、怖くて聞けないけど。
「そうね、あの子も意地っ張りだからその方がいいかもしれないわ。」
うん、おばあ様正解!
「それより、シルクちゃんのドレスとっても似合っていて良かったわ。」
「お義母さまのお見立てはやはり素敵ですわ。」
おおぅ、ピッタリドレスの魔法使いさんはおばあ様でしたか。
灰かぶり姫の魔法使いのおばあさんでも居るのかと思ってたよ。
それよりお父様の家族は王族なのにみんなフレンドリー過ぎません?
社交界デビューも隣の辺境伯家のパーティーで済ませたから王都に来たのも結婚の為に初めて来たくらいだし何が普通なのか分からないけど。
「おばあ様が選んでくださったドレスだったのですね。とても素敵なドレスをありがとうございます。」
フレンドリー過ぎて気にしなくていいのかもだけど、私のマナーって田舎貴族レベルじゃない?大丈夫かな?
マナー教えてくれたのってお母様だし……ってお母様も元公爵令嬢だったわ。
通りでマナーにはうるさいと思ったらいつかこういう事も有るかも的な感じだったのかな?
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