第4話速攻豆まき大会
飽山:今晩は、全国2ネットでお届けしている“笑えるTV”通称WERTVの時間が参りました。
私、専属アナウンサーの
さて、今夜は“夜の豆まき大会”が都内某所の神社において行われているということで、現場にいる新人アナウンサーの春坂さんと中継が繋がっております。
春坂さーん!
春坂:……
飽山:返事がありませんね?
中継が繋がっているはずなんですが?
春坂さん、聞こえていますか?
春坂:……
飽山:どうしたのでしょう?
何かあったのでしょうか?
夜傘:飽山さん、聞こえますか?
飽山:はい、聞こえています。
どうやら、ADの
夜傘さん、そちらの“速攻豆まき大会”の様子をお伝え下さい。
夜傘:はい、こちらの様子は(痛っ!)、鬼を入れない為(痛っ!)にですね、このように誰それ構わず(痛……)豆をぶつけるという風習がありまして……
飽山:夜傘さん?
夜傘:だっ、大丈夫……痛たたたた……
そ、それでですね、つい先程まで(痛!)春坂アナウンサーがインタビューの準備をして(痛い!)いたのですが、豆を集中してぶつけられ(痛たたたた)、再起不能となり、治療を受けています。
その代わりを
あっ、今マイクを持ったスタッフが、大量の豆をぶつけられ、その場に倒れました。
(えっ、動かない?逃げた方がいい?)
飽山:何か動きがありましたか?
夜傘:だ、弾丸のようなスピードで(痛!)豆が……と、飛んでくる、ここの神社では、このようにして邪気を払い(痛!)1年の無病息災を祈るそうです。
尚、見学をする際には、防御の為に雨傘が必要と思われます!
以上、現場からお伝えしました。
(皆、退散するぞ!
痛ててて……誰だ?集中攻撃してるの?)
飽山:いやぁ、ここまで激しいと、鬼はおろか福の神まで逃げていきそうですが、そうならないのにはきっと人々の“幸せになるぞ”という強い意思があるからこそなんですね。
この時間は○○神社から“速攻豆まき大会”の模様をお伝え致しました。
令和4(2022)2月2日20:11~2月3日21:21作成
Mのお題
平成31(2018)年3月18日
「月刊○○」
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