彼女が浮気してたのは俺の幼馴染、そして挟まれる俺

もんすたー

第1話 浮気現場


「ちょ//唯人くん来ちゃうって………んっ//」


「大丈夫だよ、唯人ならしばらく来ないよ」


 自室の中から聞こえる幼馴染と彼女の甘い声に、俺、由比ヶ浜唯人(ゆいがはまゆいと)は立ち竦む。


 部屋の中にいるのは、俺の彼女の櫻岡未羽(さくらおかみう)と、幼馴染の長崎ハヤテ(ながさきはやて)。


 未羽は、半年前。高一の春休みから付き合いだした俺の彼女。

 クリーム色の肩まで伸びるポニーテールには青いリボンが付いており、顔もとびっきりの美形。


 街を歩けば男女共に2度見するだろう。

 148センチと小柄で、しかもおしとやか系。小動物のような可愛い容姿は全力で守りたくなる。


 ハヤテは幼稚園からの幼馴染、家も隣で親同士も仲がいい。

 小中高と学校も同じ、クラスは違ったもののずっと一緒にいるくらい仲が良い幼馴染。


 淡いピンク色のボブショートの髪はお下げに縛ってあり、性格は明るくいつも笑顔で一緒にいるとこっちまで元気が出てくる。


 そんな彼女らが、扉を挟んで喘いでいる。


 それも、激しめな声で。


「ダメっ//―――そこ…………気持ちいぃぃ//」


「んっ…………私も濡れてきちゃった」


 これは完全にヤッている。


 俺の彼女と幼馴染が完全に俺の部屋で百合行為、オブラートに包まないで言うならば、エッチをしている。


 こいつら、そうゆう関係だったのか?

 未羽は俺と付き合ってからそれなりにそうゆう行為はシテきたし、ちゃんと満足させてあげれてたはずだ。


 ハヤテは、男…………とは仲がいいものの、恋愛した所は見たことがない。

 もしや、女が好きなハヤテに未羽が襲われている!? だったら早く助けないと!

 だがしかし、声を聞くに未羽は嫌がっていない。逆に喜んでいるまである。


 俺で満足出来てなかったってことか?それなら超ショック。EDになりそうだ。

 にしてもハヤテ。人の彼女に手を出すとは中々いい度胸をしているな。


 幼馴染とはいえ、容赦しないぞ。


 ここまで言ったものの、まだ2人が中で何をしているかは分からない。

 ほぼ確定でエッチをしているのだが、マッサージという考えもある。


「気持ちい」はマッサージでも出る言葉だし、「濡れちゃった」はオイルを使ってるかもしれない。


 とりあえずは中を覗いて見るしかない、

 そーっと扉を少し開ける俺。


 徐々に部屋の中が見えていき、目が吸い込まれるのはベッドの上。

 そこには、はだけたワイシャツから下着をちらつかせ、未羽に覆いかぶさるハヤテの姿。


 片手は未羽のスカートの中に手を入れ、もう一方の手は半分ほど脱げたブラの隙間から乳首をいじっていた。

 俺の予想通り、俺の彼女と幼馴染は、俺の部屋でエッチをしていた。


「はぇ~、えっろ」


 ここまで来ると、怒って部屋の中に乱入するよりも隙間から2人の行為を見入ってしまうな。

 それに、話を聞いてたら分かることもあるかもしれない。


 2人がこうゆう関係になった理由とか、その他諸々。

 だから、隙間から息子をギンギンにさせえながら、2人の行為が終わるのを待つことにした。色々と限界だが、これは試練だ。忍耐力が試される。


 本当は今すぐにでも中に入って2人を止めなきゃいけないのだが、それをすると、部屋に入った瞬間に、俺の息子は暴発して俺自身は昇天する。

 パンツが滲んで気絶する姿をハヤテはともかく、未羽には絶対に見られたくない。


「そこっ//気持ちいっ………………」


「未羽は敏感よね…………イジメがいがあるわ」


「…………ハヤテのイジワル」


 赤面した顔を隠し、愛液が垂れる内ももをそっと閉じる未羽。

 ダメだエロ過ぎる。

 それになんだこの感情は。


 本当は今すぐ止めたいのに、俺がハヤテに代わってシテあげたいのに…………この2人の行為を見てるとめちゃくちゃ興奮する。


 もしや、これがNTR趣味ってやつなのか?

 だとしたら、俺はとんだ特殊性癖の持ち主だぞ!?

 変態なのは自負してたけど、これじゃ救いようのない変態だ。

 でも見てしまう、それも目を見開いて。


「ねぇ、一つ質問してもいい?」


「ん?どうしたの?」


 未羽は髪をかき上げながら言う。


「私たちの関係さ、いつ唯人くんに言うの?」


「そうね~、もう私達も3ヵ月くらいだものね」


「そろそろ言った方がよくないかな?」


「別に、私は言わなくてもいいと思うな」


「でも!私は唯人くんと付き合ってるし……………」


「私とも付き合ってるしね」


「そう、どっちも好きだから、傷つけたくない……………」

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