REC:2023/07/05_1
ただいま
おかえり
遠くに追いやっていた明滅は
音もなく
影も成さず
ただいま
またひとつ、またひとつ
浮かび上がって光る
ただいま
ただいま
まるでそれは
真っ黒なカーテンに
煙草で穴を開けて
光を差し込んだようで
副流煙の匂いに
おかえりなさい
さようなら
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