02.

私の二度目の恋は、中学1年の時だった。


正直を言えば、完全なる一目惚れだった。


いつも窓際に座っている彼に私は恋をした。


彼の纏う雰囲気が好きで、でも近寄り難い人で、格好いいという言葉では言い表せない人だった。


彼は何を考えているか分からないちょっとミステリアスな人でもあった。……まるで揺蕩う紫色のような、人だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る