何でも

 うちの工場には「何でも持ち上げる」ロボットがいる。


 実際に、どんな重い物でも運んでくれる彼は工場に欠かせない存在なのだ。


「それに比べて俺ときたら」


 へこんでいると彼が言う。


「先輩の指示あっての僕ですよ」


さすが、「何でも持ち上げる」は伊達じゃない。

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