俺のキッツイLINEを元カノに晒されたので、元カノも笑った連中も丸ごとボコボコにする話。

柊 雅巳

第1話 LINEを晒されました。


「いやいや.....、マジかよ.....」


 俺の手にはスマホが握られている。

 わなわなと、スマホを握る手に力がこもる。

 晒されている。

 .....クラスLINEに、晒されている。




 俺と元カノとのLINEがっ!!!!




 それに対して反応するクラスの連中。



『佐々木君、マジできっついわ〜w』

『陽菜ちゃんよく耐えたね笑 これが彼氏とか笑笑』

『別れて正解だね!!』



 現在進行形で、俺への悪口をいけしゃあしゃあと書き込むクラスの奴ら。

 いやいや、ちょっと待て。

 本当にちょっと待て。


 頭の整理が追いつかん。


 これは俺が返信した方がいいのか.....?

 というか、返信しない限り収集がつかないんじゃ.....。


 震える手でフリック入力をし、送信。



『なんでトーク履歴晒されてんの??』



 すると。



『ご本人きたぁぁぁぁぁあああ』

『さすがに出てこざるを得ない笑笑』

『すまん、思わずスクショ保存してもーた笑』



 いやいや、そうじゃなくて。

 俺が話したいのは君たちじゃなくてさ。


「陽菜っ.....!」


 なんでこんなこと.....?


『陽菜、どうして?』


 俺とのLINEを晒した張本人は、トーク履歴のスクショをあげて以来、グルには出てきていない。

 だから俺はあえて個チャの方で聞いてみた。


 すぐにポキポキ、と通知が鳴った。


 .....グルの方だ。



 塚原陽菜『もう彼女じゃないので、呼び捨てで呼ばないでくれますか』



「っ.....!!!!」



『佐々木君、まだ彼氏面するの!?ダメダメ!!』

『未練タラタラだねぇ』

『明日の学校が楽しみね、佐々木君笑笑笑笑』



 陽菜からの明確な拒絶。

 いや、それ以前に。


 何で俺、こんな目にあってるんだ.....??


 スマホを眺めていても答えなんてでない。



 そして、クラスの連中はひとしきり俺のLINEで盛り上がった挙句。


 ーーーーーー俺をクラスLINEから退会させた。

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