第74話

しかしその考えは間違いだとすぐに知る。


スライムは俺と目(?)が会うと2つに分裂した。


そして色んな色に変わりつつ、形を形成していく。


それは俺がよく知る形だった。


俺とフロスだ。


「まじか、擬態かよ。」


多分この流れでいけば俺のスキルも使えるのだろう。


逃げ場のない範囲攻撃と俺のHPは相性最悪だぞ?


ステータスまで俺のをコピーしたら意味無いので多分俺みたいに攻撃力は無いと思うが、俺にとっては誤差だったりする。


しばらく睨み合いが続き、盤面が膠着する。


どうしようもなくね?


一発でスライム倒さなきゃ行けないってことでしょ?


そんな都合いい技ある訳…


「あったわ。『黒百合』。」


それと同時にスライムも攻撃を始める。


この技は触れている対象に効くので、複数発動可能だ。


ま、使ったあと動けなくなるが。


どっちが先に当たるかなので、相手がうった場合、動けても動けなくても変わらない。


ギリギリのところで制することができ、スライムは光に変わる。

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