第70話

とまあ、後悔は後にして急いでたどり着く。


「着いたけどほんとに多いねー。で、穹的には強いひとをさきたをした方がいいか、弱いのを一掃してった方がいいか。」


『平読って人が守りっぽいからその人から倒してくれるとありがたい。多分スキルが攻撃を自分の方に強制的に向けるっていう効果っぽい。』


「OK。ちなみに平読攻撃寄せたあと捌けてるの?」


『だね。防御力が高いっぽい。だし、黒羽の貫通で何とかならないかな?』


「わかった。やってみる。」


奇襲のために崖からそのまま斬撃をうつ。


と、その攻撃は目に見えて軌道が変わり、平読みの元へと飛んでいく。


自動で曲げてんのか。


ま、攻撃先くらい見たら良かったんじゃないか?


しっかりと貫通のかかったその攻撃は盾で防げるはずもなくかなりのダメージを与える。


「まじかーこれを耐えるのかよ。」


『何気に黒羽の攻撃を1発でも耐えられたの初めてじゃない?』


「かもねー。」


相手もこっちが貫通持ちだと気付いたようで、攻撃を自分に向けつつ、躱す方向にするようだ。


それなら、


「春千。いける?」


『はい、わかりました。』


俺の合図で春千が躱しようのない弾幕を放つ。


そして相手が弾幕の内側に入ったことを確認して、俺は斬撃をもう一度うつ。


さすがにこの攻撃は無理だったようで、ダメージを受けて、消える。


「ナイス春千!」


『黒羽さんこそ。』


あとはまあ任せて大丈夫でしょ。


「じゃあまた探索に戻るねー。」

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