【5万pv感謝】幼馴染にジュースと間違い精力剤を渡したら強制既成事実

みつき

第1話 これって………

「海斗ー!おはよー!」


「ああ、おはよう」


今しがた快い挨拶をしてきたのは俺、佐藤海斗の幼馴染である北野桃華だ。桃華とは産まれてこのかた17年ずっと一緒だった。幼稚園、小学校、中学校、そして高校。全て同じで俺たちもすごく仲が良い。桃華は学校でもトップを争うくらいの美少女であるそんな子と幼馴染の俺はとても幸せ者だろう。まあ可愛いとは思っていても産まれてからずっと一緒だ。家族という認識が強く恋愛感情なんか持ち合わせていない。そんな俺は今日も桃華と一緒に登校する。


「ありがとね!今日私部活の朝練があるから早めに登校しなくちゃ行けないのに、私にあわせていつもより早めに家をでてくれたんだよね」


「ああ、気にするな。俺は桃華と登校するためだけじゃなくて、日直だから俺も早めに登校しなくちゃいけないんだ。まあ日直があるにしては早すぎるとは思うけど」


「えへへ、そっか」


他愛もない会話を続けているうちに学校に着いた桃華は少し走りながらこっちを振り向いて手を振ってきた。俺も手を振かえしながら校舎に向かった。




日直の仕事を終えるくらいになるとぞろぞろと登校してくる人達が現れ始めた。


「そろそろ桃華も朝練が終わったんじゃないか?」


黒板クリーナーをきれいにしながら呟く。すると


「お?愛するフィアンセが恋しくなったのかい?女々しいなぁ」


「は?誰が女々しいって?」


「俺の目の前にいる人で〜す」


「お前を黒板消しに使うぞ?」


「何その意味わからん脅しは」


こいつは俺の親友の浩一。成績優秀でサーカー部のエースでイケメン。なんでこんなやつと親友になれたかは覚えてない。ちくしょーイケメンが憎い


「ところで海斗〜ジュース買ってきて〜」


「えぇー自分で買ってこいよ」


「嫌です。部活の朝練で疲れ果てました」


「へっそんなん知らんが――――」


「あー今日うちで新作ゲームが届くんだけどなー海斗がずっと楽しみにしてたゼ○ダの伝説の新作をやらせてあげようかと思ったんだけどなー」


「よろこんでジュースを買いに行かせて頂きます。何を買ってくればよろしいでしょうか」


「ちょろ!まあいいや適当にオレンジジュースでお願い〜」


「かしこまりました」


俺は颯爽と購買に足を運ぶ。クソぅ新作ゲームをぶら下げられたら勝てないだろうがあ!ゼ○ダの伝説はずっと楽しみにしてたから嬉しいな


購買で俺はオレンジジュースと自分用のジュースを手に取り買おうと購買のおばちゃんの所に行こうとしたが、、、


そういえばもうすぐ桃華が朝練から帰ってくるんだよな。クタクタだろうし何か疲労回復ドリンクでも買っていってやるか。


俺はエナドリ売り場に目をやりどれを買おうか悩んだ。しかし、ある商品が目に止まった


疲労回復にはこれ!根本から先まで滾る!〜今晩も寝かさないよ〜


「おお、これとか良さそうだな少しサブタイトルが気になるけど」


桃華のためのエナドリも手に取りおばちゃんに会計をしてもらった。会計の際におばちゃんに頑張りなよ。と言われたがあまり意味が分からなかったので適当に頑張りますとだけ返し、教室に向かった。


「ほらよオレンジジュース」


「サンキュー」


「ふう疲れたぁ」


自席に腰をかけ、俺も自分で買ってきたジュースを開ける。


「ところでその袋にもう一つ飲み物が入ってるっぽいけど海斗2本飲むの?」


「いやこれは桃華用だよ。」


「あー理解理解」


「あー疲れたぁ」


「おっ噂をすれば」


ちょうど桃華が朝練から帰ってきた。暑いのか少し汗ばみながら胸元をぱたぱたしている。この光景をみたら誰しもが惚れるだろう。


俺は桃華にさっき買ったばかりのエナドリを渡しに行く。


「よー桃華おつかれ。ほらこれ差し入れ」


「え!いいの!ありが……と………う?……これは、そ、そういうこと……?」


「ん?ああ気にするな疲れてると思ってエナドリにしたんだ。ジュースのほうが良かったか?」


「……………」


「桃華?どうした?ボーっとして」


「え、あ、ああなんでもないよ!海斗の気持ちすっごく嬉しいよ!私も海斗とこうなりたいってずっと思ってたから!」


うん?どういうことだ?……ああエナドリが嬉しかったってことなのかな?少し言い方に違和感はあるけどまあそういうことだよな


「気にすんな」


俺は桃華に喜んでもらえた満足感がある一方、なにか引っかかると思いながら自席に戻った。


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