第16話  あの日


慌ただしく息づく街

切なさと華やぎの交わる場所で

あの頃の自分を追い抜いていた



この空の下に

自分の居場所などあるのだろうか



駅までの束の間

風に揺れる髪がサラサラと靡く


私を見つめる笑顔は

これからの二人の行き先が未来な

のだと教えてくれた



許す事が出来たなら 世界はこんな

にも生きやすいのだ

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