伊勢寺

「うわっ!伊勢寺だ!やっと来れた!あなたの高校の近くなんやなー!うちは前から伊勢さん好きやったから、ずっと来てみたかったんだ!今日はいっしょに来てくれて、ほんま、ありがとうー!」


「あ、そうや!こないだ、あやめっちの裏庭で見つけた南の島のダンサーさんの女の子のお人形な、Twitterに載せてたら、リプくれた女の子おってな、その子、どうしても、そのお人形さんほしいですって言うから、その子にお人形さんあげてん!めっちゃ喜んでた!その子、待ち合わせ場所は、伊勢寺にしましょうって言うからな、伊勢寺で会って、お人形さん渡したんやけどな、そのお人形さんをずっと探してて、でな、なんと、あやめっちの家に、前に住んでた子みたいなんやでー!おもろいよなあ!それに、うちも、その子なんとなく知ってるような気になって、めっちゃ不思議な感じやった!その子もな、しゃべってるうちに、なんか、うちのこと前から知ってるような、なつかしい気するって言ってた...」


「その女の子、めっちゃ喜んで、お人形さんを大切に抱きしめて帰っていかはった。伊勢寺の伊勢さんも、なんだかめっちゃ嬉しそうに見つめてくれてはるみたいやった」


「ほら、なんとなく、今日も、あやめっちとふたりで伊勢寺に来てるから、伊勢さんも嬉しそうに喜んでくれてはるの感じるやろ?でも、うちも、伊勢さんにめっちゃひかれてるのは、なんでなんやろなあ?昔、なにか、ちょっと、つながりでもあったんかなって思ってまうわ」


「そやけど、なんとなく、伊勢さんとあやめっちって、なぜだか、つながってるのかなあ~って今までずっと思っていたけども、もしかしたら、伊勢さんは、うちとあやめっちとを結びつけてくれはったんやろか?」

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