第8話『いざ、異世界へ!』

 準備は整い、いざ、異世界へ!


 異世界門というバーをタップ。

 青い光に包まれ、俺達は吸い込まれた。


 無事着地し、俺はキョロキョロあたりを見回す。

 草原。そして、数メートル先に、門番がいた。

 運営者の神崎さんから事前に、通関カードをもらっている。

「いくぞ、ホーリードラゴン、パープルバタフライ」

「「はい」」

 俺は門番に通関カードを渡し、通る。


 おお、あれはエルフか? それに、獣人に、小人。

 こりゃ、異世界だな。

 俺の右側に小さくなった、パープルバタフライはふぅ~んという感じ。

 左側には小さくなったらホーリードラゴンが目を輝かせていた。。

 スライムトリオとブラックバードは窓(ウインドウ)の中だ。


 1時間たったら、いったん、元の世界に戻り、どれぐらい時間がたったか、計算しなくては。


 それまで、町の観光だな。

 町並みは、中世ヨーロッパだ。


 石畳の上を歩く。

 そして、俺たちは元の世界に戻る。


 どうだ? 時間は。

 え、20分だと?


 異世界の20分はこの日本の20分みたいだ。

 てっきり、時差があるとかと思ったが。


 そして、俺たちはまた異世界に行く。

 門番さんは、不思議そうな顔をされ、気まずいが、我慢だ。


 町の観光を再開し、いろいろ見て回った。

 武器や武具の値段は、店によって多少、違うが。

 ブロンズソード1本、5万~7万ギルであった。


 まあ、剣って高いからね。

 2000ギルガチャでミスリルソードあたっている、俺からすると、高く感じるが。

 道具屋にある一番、下のポーションで1本、1万ギル。

 結構、高いな。


 相場はわかった。俺のガチャやショップで買った方がお得だ。


 冒険者ギルドに行ってみるか。

 俺たちは冒険者ギルドに向かった。


「おお、すごい!」

 マッチョな戦士から賢そうな魔法使いまで、いろいろいる。

 冒険者に憧れるが、俺は魔王だ。

 冒険者登録の際、バレる恐れがありそうだが。そんな事を考えながら、【冒険者の手引き】を読んでいたら。小柄な男が店内に慌てて入ってきた。


「お、ルンスじゃないか、どうしたんだ?」

「だ、ダークドラゴンジュニアが大暴れしたんだ!」

「本当か!」

 マジか、あのダークドランゴンが? 俺は近寄る。

「ヒーラーを探してるんだ! あっちでケガ人が大勢いるんだ!」

「ギルドには行ったのか?」

「他の奴が行った!」

「わかった、俺の仲間を呼ぶ」

「助かる」


 そういって、大柄な男は店を出た。

 小柄な男は店内にいる冒険者に呼びかける。


「そこの男性」

「おお、嬢ちゃん」

「俺は、男だ!」

「そ、そうなのか?」

「まあいい。俺はテイマーだ、回復とかできるぞ」

 

 小柄の男性はチラッとホーリードラゴンを見て、納得したのか。

「すまないな、一緒に来てくれ」

「二人とも、行くぞ」

「はい、です!」

「はい!」

 俺たちは急いで、現場に向かった。

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