第5話『ホーリードラゴンの強さ』


 そして、俺は装備を整えた後、ホーリードラゴンと打ち合わせした後、クエスト難易度☆×1をタッチし、入場。

 そして俺はスキルを使うことにした。


「《ウォーターカッター》」

 水の刃がノーマルアントを襲う。スパッと切れ、光の粒子となる。

 やばい、魔法最高じゃないか!

 楽しくなって、バシバシ魔法を使う。

 10匹くらい倒し。

 次はミスリルソードでノーマルアントを倒していく。


「えいッ!」


 ノーマルアントはすっぱりと切れ、光の粒子となる。

 ウッドソードとは比べものにならないほど、楽に倒せる。

 ノーマルアントを20体倒していく。俺は満足する。

 特に魔法が使えるのは、なんともいえない全能感が湧いてくる。

 ホーリードラゴンは目をキラキラさせながら、見守っていた。


「よし、ホーリードラゴンも、モンスターを倒すぞ」

「はいです!」


 ホーリードラゴンは滅茶苦茶すごかった。

 ノーマルアントとの距離が数メートル以内に入っただけで、モンスターが消し飛ぶ。聖域というスキルらしい。いやいや、強すぎだろ。

 

 ホーリードラゴンの所有者だからなのか、俺にも経験値が入る。

 俺は何もせずとも、どんどんモンスターを倒してくれるし経験値も入る。

 いや~、楽すぎだろ。

 てか、俺の出番がないとか?

 ちょっとがっかりしたが、まあいい。

 俺も強くなれるんだし。

 

 初心者クエスト難易度×2に挑む。

 レベル8のブルーアント、ブルーラビット、ブルーウルフなどを撃退。

 初心者クエスト難易度×3に挑む。

 レベル12のイエローアント、イエローラビット、イエローウルフも撃退。

 中級者クエスト難易度☆×1に挑む。

 20レベルのレッドアントもレッドラビット、レッドウルフなどを倒していく。

 ホーリードラゴンはガチで万能であった。攻撃の時は聖域で瞬殺、俺がケガをしたら、回復魔法で癒し、自動回復のバフまでかける事もできた。

 そして、《神聖なるバリア》はチート級だ、神崎さんに聞くかぎり、ホーリードラゴン自身のレベルが高ければ高いほど、物理攻撃、魔法攻撃、状態異常の攻撃を防ぐ力が増すらしい。

 いやいや、強すぎだろ!

 俺のレベルは42となり、そろそろ、ダンジョンを出るか。


「よし、そろそろ、クエストから出るぞ」

「は~い、です!」


「ここは?」

「俺のダンジョン型秘密基地だ」

「わぁ!」

 

 さて、ホーリードラゴンをどうするかだ。

 家にいさせる訳にいかない。もし、誰かに見られたら、警察沙汰になるかもしれない。いや、自衛隊が動くかもしれない。それは、マズい。なら、


「ホーリードラゴン、悪いがこの秘密基地で生活して欲しいんだ」

「ここにですか?」

「ああ、そうだ。外だと、見つかったら、誰かに捕まる」

「それは嫌です!」

「だよな」


「わかりました!」

「好きに使っていいからな」

「あの~、主? 私はどれくらい、ここにいればいいのですか?」

「やっぱり、窮屈だよな」

「その、さっきのダンジョンを自由に潜れるようなればいいのですが」

「できるかな? ちょっと待ってな」

「はい!」


 神崎さんに聞いてみる。

『可能です』

「頼むよ」

 ペットも自由にクエストに挑戦できるようになり、モンスターを倒していく事もできるみたいだ。

 そして、倒したモンスターのドロップアイテムや金貨や宝箱もゲッドし持ち帰ることもできる。

 そして、ペットが倒した経験値も所有者にもわたるらしい。


「とりあえず、自由にクエスト、挑戦できるからな」

「できるんですね?」

「ああ」

「よかった」

「あんまり、無理するなよ。お前には死んで欲しくない」

「心配してくださって、ありがとうございます、主!」

 

 まあ、死んだとしても、復活するらしいが。

 ペットが死ぬと他の空間にいれられ、蘇生。24時間後に俺の窓(ウインドウ)の中に戻るらしい。

 それでも俺は、己自身を大事にして欲しいと思う。


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