第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

八咫空 朱穏

車窓から流るる田圃の水鏡 春の泡沫緑に覆われ

  車窓から 流るる田圃たんぼの 水鏡みずかがみ

  春の泡沫うたかた 緑におおわれ



 電車での移動中、車窓からの景色をながめる。流れてゆくのは、青々とした水田が続く景色。


 田植え前には水鏡だった水田は稲が育って緑に覆われてしまい、春の名残はどこかに消えてしまったなあ。


 そんな、はかない春の終わりをんだ一句になります。

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