第4話アドバイスは要らない

店員さんが言った。

「一週間暗い部屋において下さい。

ご飯の交換と掃除以外は、触らないで下さい。」

その通りにしたら全く懐かない仔になるよねと

帰宅してからケージのドアを開けた。

ちょっとびっくりした様子で私達を見ていた。

「宜しくね」「名前は、との!!」と主人が命名。

とのは、最初、スマホやTVが怖かったらしい。

しかし!!,驚くことが起きた。翌日、

私がトイレへ行くと付いて来てドアの前で待った。

「いい仔だねぇ」と撫でてあげるとお風呂にも

来る様になった。もうそれからは、べたべた。

付いて来るどころか、先回りを覚えた。

賢いというのが段々分かった。

自分のトイレも直ぐに覚えた。物覚えが良いのだ。

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