第2話売れないウサギ

時々お店へウサギを見に行く。

凄く沢山の種類と頭数がいるが、

ウサギは生後3~4か月迄親元に置いて、

免疫を付けて出荷するのが理想的だ。

しかし、何故か1か月過ぎたばかりの仔を

沢山売っていた。小さい方が売れるからだ。

皆かなり小さくて可愛らしい。

次々と売れた。しかし、あの仔だけは、

隅に追いやられて狭いケージの中で

寝ていた。顔は可愛い。フサフサだ。

一丁前に、アメリカンファジーロップイヤー。

耳の垂れた仔で、数も少なかった。

我が家はウサギが去って半年になろうとしていた。

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