第14話 席横取り事件

なんで指定席なんて設けるのかな。

大学生の頃にゼミで違う席に座ったらハブられた。

多分気に食わなかったのだろう。

しかも、向こうは自分の席に座った後に私にドヤ顔してきたけど、それさえ無視したら嫌な顔をされた。

きっと、どうだって言いたかったのかも知れない。

でも、私はそんなことに興味はなくてどうでも良かった。

座れないなら仕方ないなくらいだったけど、それから席に座るたびにどの席が1番良いのか分からず迷子になることが沢山あった。

席💺はそれくらい難しいのだ。

人に気を使い、自分にも気を使い、そして先生にも気を使うからである。

席は魔術みたいなものだと思った。

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