253
人は世界をふたつ持っている。
自分だけの世界と、自分も他者も住んでいる世界。
自分だけの世界はいい。自由にカスタマイズできて、誰にも見られない。誰からも批判されることがない。
自分だけが納得していればいい。
どこまでもどこまでも、本当の意味での自由が許される世界。
でも他者も住んでいる世界はそうはいかない。
他者がどれだけ住んでいるか、自分との関わりはどれだけあるか、そもそも他者はどれだけの人数がその世界に住んでいるのか。
どれだけの人数がやってきて、出ていったか。存在感はどの人が大きいのか。それはどのような意味での存在感か。
きっと僕は今まで他者の住んでいる世界にいる他人が少なすぎた。
それはおそらく、これからもこの先も大して変わらないだろうから、僕は自分だけの世界に引きこもっているか、他者の世界でみんなに過剰に依存しながら生きていくことになるんだろうな。
こんな事実に気づいたところで、生き方なんかが大して変わることはできなんだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます