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人は世界をふたつ持っている。

自分だけの世界と、自分も他者も住んでいる世界。

自分だけの世界はいい。自由にカスタマイズできて、誰にも見られない。誰からも批判されることがない。

自分だけが納得していればいい。

どこまでもどこまでも、本当の意味での自由が許される世界。

でも他者も住んでいる世界はそうはいかない。

他者がどれだけ住んでいるか、自分との関わりはどれだけあるか、そもそも他者はどれだけの人数がその世界に住んでいるのか。

どれだけの人数がやってきて、出ていったか。存在感はどの人が大きいのか。それはどのような意味での存在感か。

きっと僕は今まで他者の住んでいる世界にいる他人が少なすぎた。

それはおそらく、これからもこの先も大して変わらないだろうから、僕は自分だけの世界に引きこもっているか、他者の世界でみんなに過剰に依存しながら生きていくことになるんだろうな。

こんな事実に気づいたところで、生き方なんかが大して変わることはできなんだから。

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