備忘録

陰陽由実

1

ノートの1ページ目は好きだ。

まっさらでまっすぐな表紙をめくって、折りぐせをつける感覚。

厚紙なものだからまっすぐには折れないで、太い手相みたいな線になる。

開いたノートはリーダー線が入っていたり、マス目が書いてあったり、真っ白で何も書いてなかったり。

どれも「白紙」と言う感じ。

授業に使うなら、定規でラインを入れて使いやすく。

いつのものか分かるようにと、1番上に日付を。

お絵描きがしたくって、その一枚目には一等気合いを入れて。

「1番最初」というだけなのに、どうしてこれほどまでわくわくとしてしまうのだろうか。

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