第2話 家には持ち込まない主義

 昔は愚痴や弱音を吐露することは、カッコ悪いと思っていた。そう、私はカッコいい女を演じていたのだ。

 

 「ん、あれ?わたし、誰にカッコつけてるわけ?」

 

 四十過ぎたあたりから気づいた。


 仕事や人間関係で悩んだり、愚痴が出てくるのも普通じゃん。

 

 仕事柄、聞き役が多く、友達や職場スタッフのお話を傾聴する側になることが多い。


 でーもー


 私だって!話を聞いてほしい!!


 つまらないとことに腹を立てたりすることもあるある。

 仕事でヘトヘトになり、心もカラダもすっからかんになり、500ccのペットボトルのお茶をイッキ飲みする時もある。


そんな時、私は


「あ〜 疲れた」


「もう嫌になる〜」


とヘトヘトなじぶんを曝け出すのだ。


素直でありのままのじふんを思う存分、垂れ流しする。


その日の愚痴はその日のうちに。


 仕事終わりから家に着くまでの間は、主人にはマシンガンの如く、


愚痴る。

愚痴る

ただただ、愚痴る。


これで、吹く風すら、心地よく、すっきりさっぱりな時間が訪れるであろう。







 

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