第8話 『めだか』
『つゆぞらに
めだかただよう
あ、飛行機か。』
『ひとりみの
チークダンスを
踊る、われは、梅雨雲。』
余談……やましんは、新婚旅行の際、ウィーンの野外ダンスホールで、ライブでワルツを踊るのを、ビーちゃんに拒否されましたが、ま、無理もない。
しかし、生楽団ですよ。ちょっともったいない。
だから、やましんには、二人で踊るなんて発想はできません。
『じめじめと
出るのを嫌がる
CDさん。』
最近、CDさんが、プレーヤーから、なかなか、出てこない。
ボーズのプレーヤーの弱点かもしれないが、湿り気のせいかも。
🐍
『弱点の ないと
自ら 思うやつ
でてきなさい。』
と、ビッグマムーシが言った、
すると、アリゲーぱんくまら、が、振り返ったのである。
『何か、用か?』
『ありぱんくまの
そで吹きかへす
あらかわかぜ
みやこを崩し
いたずらに吹く。』
『古のいきものに
われあれや
漣の古き都を
見れば悲しも。』
『古の
上野に吹く風も
かく ありき。』
かつて、都を破壊した、核爆弾を越える超爆弾の雲による、恐ろしき嵐くらに不気味な、真っ暗な暴風雨が、いままさに、襲ってきていた。地球は、バランスを崩して、人類の破壊行為について、まだ、怒り狂っていると見えた。
ありぱんくまは、いまや、眼前のビッグマムーシに踊りかかった。
吹けや嵐。
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