第22話 ともちょだよー(o・∇・o) 元ネタ知ってる人いないわよねぇ……。


 「みなさんこんにちは〜♡ 『双魂』『南』役の麻倉ともで〜す♪」

 


 麻倉あさくらとも

 愛称 ともちょ (o・∇・o)


 アニメ『双子の魂今どっち』でヒロイン役を演じている。


 彼女も天と同じくアイドル声優で、愛らしいルックスと歌声で、男だけじゃなく女の子からの人気も凄い。


 彼女のコンサートには、彼女のステージ衣装を真似てコスプレする女の子達で溢れている。


 そんな彼女が無意識に吐き出す毒舌は、『妖刀アサクラ』と呼ばれていて、ファンのみならず共演者達もその被害、と言うかご褒美を受けている。



 ※※※



 蓮「ともちょ、……何で? 聞いてないよー!」


 麻「私だって、久しぶりの休みだったのに、出てくれって……」


 蓮「オイオイ、イヤイヤかよっ?」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 麻「昨日の夜に蓮くんトコの社長さんが、ウチのマネージャーに『オモシレーコトヤルカラツレテコイヨ!』って脅して来たから、つい……(笑)」


 蓮「めっちゃ似てるっ、ソレ(笑)」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 麻「そしたらいきなり『双魂』始めちゃうから、ビックリだよー(o・∇・o)」


 麻「どっちがどっちだか、わかったよー♪ (o・∇・o)」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「ほんっと切れ味鋭いな『妖刀アサクラ』はっ!」


 蓮「も少しだけ、やんわりと、なっ!」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 麻「だって、せっかく頑張ったのに打ち切りだよー」

 麻「ヒロイン、久しぶりだったのにぃー」


 麻「私も書き込みすれば良かったー!」


 アハハハハ ハハハハ

 トモチョーッ! カワイーッ♡


 麻「それより、何でバネくん『ノーソン』の制服着てるの?」

 麻「バイト抜け出してきたの?」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 バ「俺、今日遅番だから!」

 蓮「バカっ、ともちょ本気にするぞっ!」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 麻「あーぁ、どうせなら二人と『双魂』やりたかったなぁー(o・∇・o)」


 ヤッテー トモチョー!

 レンサマー バネター♪


 そしたら沙樹が、いきなりステージに現れて、俺に台本を渡してすぐに舞台袖に走っていった。


 麻「ナニソレー(o・∇・o)?」


 俺は沙樹から受け取った台本を蓮と、ともちょに渡した。


 麻「コレ、『双魂』の台本だよー!」

 蓮「まさか、……やれって事か?」


 ザワザワ ザワザワ ←カイジかっ


 舞台袖では、沙樹が腕を組んでニヤニヤしていた。

 目があった沙樹は胸の前で両手で小さく○を作って、俺達に向かってウインクをした。


 蓮「うっ……っ!」


 蓮が沙樹に射抜かれていたので、


 バ「どうやら三人でやれって事みたいだけど、俺達二人は初見なんだけど、……ともちょはどうする?」


 麻「私はいーよー、ギャラが出るなら♪」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 麻「この場面はね、克也の体に敦也の魂が入ってる事を南に話して、二人が南にどっちを取るか迫るってトコなの」


 俺達は台本を読んで、イメージを膨らませている。


 麻「ちょっと、時間、……欲しいわよね」


 麻「じゃあ、その間に私、……歌っちゃおーかな!(o・∇・o)」


 キャー♡ ウソーッ!

 ワーッ! トモチョー!


 パチパチ パチパチ👏


 麻「その間に二人、そこで台本読んでて♪」


 パチパチ パチパチ👏

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「マジか? ……いいのか?」


 麻「いーよー、面白そうだもん(o・∇・o)」


 キャーッ♡ トモチョーッ!

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「今日はみんな、ラッキーだな!」

 バ「配信見てるみんなも、得したよね!」



 麻「……準備出来た?」


 麻「それじゃ、聞いて下さい! 『ピンキーリングっ♪』」



 ♪♪♪



 

 パチパチ パチパチ👏

 パチパチ パチパチ👏


 トモチョーッ、カワイーッ♡

 サイコー!

 


 蓮「ともちょ、ありがとう! バッチリだぜっ!」


 蓮「それじゃ、やってみるかっ?」

 バ「オッケー、やろうっ!」

 麻「(o・∇・o)♪」


 

 ※※※



 初めてとは思えない程、息の合った三人の掛け合いが話題となり、その日のプイッターのトレンド上位には、『双魂』『バネ蓮』『ともちょ』の文字が並んでいたみたいだ。


 突然のともちょ乱入に、歌を挟んで三人で即興の朗読劇と、サプライズ満載の公開生放送は大盛況のうちに幕を下ろした。



 ※※※



 イベント終了後


 「ともちょ、今日は本当にありがとな! すっげぇ盛り上がったよ!」


 蓮がともちょに握手を求めた。


 「私も、すっごく楽しかったよー♪ コレ、また絶対三人でやれるよっ!」


 ……そう言った後に、しばらく下を向いていた。


 顔を上げて、ともちょは涙ぐんで続けた。


 「私ね、……『双魂』のオーディション受かって、嬉しくて嬉しくて、台本なんか見なくてもいい位練習したの! それなのに、ネットで散々叩かれて、打ち切りとか……、悔しくて……」


 いつも明るくて元気なともちょが涙を流す姿を俺達はもちろん、ともちょのマネージャーも見た事はなかった。


 慌ててマネージャーがともちょにハンカチを持って行ったが、溢れる涙を拭いもしないで、

 「だから、今日、沢山のお客さんの前で、しかも三人で演じられて、本当に嬉しかったんだぁー! …………蓮くん、バネくん、私の方こそありがとう!」

 

 三人で手を取り合って、笑った。



 「俺達三人の声でみんなに届けたいな!」


 

 ※※※



 その後、正式に俺達二人が主人公の声を担当する事が決まり、更にはともちょも一緒にやりたいと言い出して、三人で新しく声を録り直す事になった。



 第23話につづくよー(o・∇・o)



 ※※


 はい、苦労して書いた朗読劇編も終了です。


 皆様、沢山のコメントありがとうございました。



 さて、次回から閑話を挟んで後半戦突入!


 麻里「私、……空気?」


 麻里「もしかして、執筆作業してるって事で出番なくなるの、ヒロインなのに?」


 麻里「やっぱり桜蘭舞(本人)は麻倉ともが好きなんだわ!」

 


 「そんな事ないよー」

 「麻里ちゃん応援するよー!」

 「新車買ってあげるよー!!」


 そんな方は是非是非っ、♡や★、フォローをお願いします



 ♪読んで頂きありがとうございました♪

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