今回は単行本3作と、雑誌掲載の読み切り1作をピックアップ。

【単行本】

◆『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』(21)長田悠幸/町田一八

ヘイトを買いまくったモーガンの件、思い切った落とし所。丈二帰還、どれだけ後ろめたくても気持ちを真っ直ぐ伝える以外にないんだなって。「客が観たいのは演ってるやつらのムキ出しの〝生き様〟」に首がもげるほど頷く。

それにしてもキャストが豪華すぎますね。ジミヘンとジャニスがお酒を酌み交わしたり、ジム・モリソンとカート・コバーンが相互ツンデレBL（語弊）してる漫画とか他に知りません。アニメ化不可能作品の筆頭は伊達じゃない!?

勿論オリジナルの登場人物たちもみんな魅力たっぷりです。すばる先生格好いい。最推しはBLACK BUS。マンガUP!の特別読み切り「青春」（ザ・ハイロウズのオマージュ）は神。紫織先生と黒井何とかならんかな……（カプ厨）。

◆『高嶺のハナさん』(9)ムラタコウジ

弱木きゅん島流しでどうなることかと思いきやメンタル無敵？　ヘラクレスあの悪そうな顔何なん!?　来ちゃったじゃあないんだよ！　でもハナさんが自分に正直になれたようで何よりです。青森の上司闇深そう……。

◆『ギャルせん』(8)植野メグル

ギャグ度ぶっちぎりのエロコメ。今回も多種多様なシチュ盛り沢山で感心。やはり作者の頭はどうかしてる（褒め言葉）。お下品な笑いも大好きですが、一途なLOVEにもキュンです。すず姉しか勝たん。

毎巻末の直筆後書き、密かな楽しみ。次が最終巻……日辻先生（推し）回も見納めですね。ヤンマガWEB、マガポケ、ニコニコ静画、単行本と計4回読んできた猛者は私です。最後まで見届けます。

【雑誌読み切り】

◆『アカイロフラグ -Summer-』（ヤングエース2023年12月号）押切蓮介

中学生の夏、心霊スポットのトンネル近くで孤独な少年少女が出会う。何て甘酸っぱい青春。モノローグを効果的に用いた描写力が神懸かり的です。それにしても押切先生の描く少女は何故こんなにも可愛らしいのでしょうか。

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