第14話『rain call.』

『rain call.』



いつもは小鳥の囀りで起きるのに、今日は何故か違う。


シトシト。サアサア。


まるで、誰かが泣いてるような…。


寝ぼけ眼で窓の外を見る。


暖かい希望の光を注ぐ太陽が、暗雲に隠れて空が泣いていたんだ。



悲しい、寂しいと、泣いていた。


寒い、辛いと、叫んでいた。



空は涙の雨を流して僕に報せてくれたんだ。


それは、僕の心に滲みた涙のcalling……。

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