第3話Q吸血鬼に棺桶は定番ですよね? A俺神祖しか知らないんだけどそれでもええか?

『ステータスの振り分けを終えたようですね。

それでは貴方の旅が良いものになりますように。』


そう言われた時俺の視界は真っ白に染まった。

そして少ししたら真っ暗に変わっていて何かに横たわっているみたいだった。

吸血鬼の定番を考えてみると棺桶なのかな?

まぁ棺桶かどうかは動いてみたらわかるか。

そうして俺は棺桶?を開いてみる。

最初に目が入ったのは豪華な部屋だった。

探索してみるか。


♤探索中♤


探索してみてわかったことだがこの部屋ただ豪華なだけだ。一つ気になるところがあるとすれば机の上にあるノートだ。俺の種族は吸血鬼の王種だからそれに関係するものがあるのかもしれない。

読んでみるか。


○月□日

私は空気中の魔力から生まれた吸血鬼みたいだ。

けれど私は何をすればいいのかがわからない。

これから日記を書いてみる。


○月✖︎日

暇だ、とにかく暇だ。

せっかくだから鍛錬をしてみる。

生まれながらに持っている血液操作を使ってみる。


○月△日

血液操作のスキルを使ってわかったことだが、使い勝手が悪すぎる。

HPとMPの両方を使用するくせに動かすだけですぐに落ちてしまう。

練度が大事なのだろうか?

幸いにも時間は沢山あるから、このスキルの研究をしてみる。


○月○日

血液操作を沢山使用してみた結果使うHPもMPも減ってきて血を動かせる時間も多くなってきた。

しかし今のままでは多くを操れない。


□月□日

ステータスを確認してみて気付いたのだが血液操作に数字がある。見逃していたのだろうか?

血液操作の数字が上がると格段に操作性が増す。

一気に操作しやすくなっていたのはこれだったのだろうか?しかし使うのは辞めない方がいいだろう。そっちの方が安定性が増す。

やはり練度も大事だったようだ。

しかし何故私はステータスのことを知っていたのだろうか?


□月✖︎日

私はあることを思いついた。

血液操作は硬度も形も変えれるのだから武器にできるのではないか?やってみるとしよう。


□月△日

成功だ!成功したぞ!

血液操作によって武器を作ることに成功したぞ!

わーるどあなうんす?によれば世界初の派生スキルらしい。世界初かは置いておくとして、血液武器は派生スキルというらしい。

この派生スキルのおかげで本格的な鍛錬ができる!


□月○日

やはりと言うべきか派生スキルの血液武器にも数字と練度が存在していたらしい。


✖︎月□日

血液操作とその派生スキルの血液武器は連動している。血液武器を使った時血液操作の数字が上がったのだ。数字は血液武器→血液操作と一方通行だが、練度に関しては先ほども言った通り連動している。

何故気付かないかったのだろうか。


✖︎月✖︎日

私は今あることを思いついた。

血液武器と同じような派生スキルを思いついたのだ。血液を武器にできるのならば血液で物質を創造できるのではと考えた。今から研究してくる。


✖︎月△日

成功したぞ!

血液で物質を創造することに成功した!

この派生スキルは血液武器より消費HPとMPが高いみたいだ。必ずものにしなくては。


✖︎月○日

私は今まで派生スキルを2つも成功させてきた。

だから私は今からある仮説を立ててみた。

その仮説とは派生スキルは想像と理解によって生み出されたものではないかと言うことだ。

何故このような発想になったのかは説明しよう。

想像については私は今までこんなのはどうだろうか?という思考があったからと考えている。

理解はどうしたらできるだろうと思考を巡らせてきたからと私は考えている。


△月□日

派生スキルの血分身を獲得した。

やはり私の仮説は正しかったと実感できた。

この血分身を成功させる上で大事だったのが想像と理解だった。そして私は派生スキルの元となったスキルのことを母体スキルと呼ぶことにした。そして母体スキルから派生スキルのことをスキルツリーと呼ぶことにした。そして何より大事なのが派生スキルは母体スキルの力に近づくということである。つまり派生スキルがあればあるほど母体スキルの力が強くなると言うことだ。そして母体スキルが強くなれば派生スキルも強くなる。


△月✖︎日

この館に人間が現れた。

その人間は私を忌むべき存在だと言い退治しようと考えたみたいだ。

私はその者を返り討ちにした。

しかしそのものには名前があった。

私も欲しい。考えるとするか。


△月△日

やっと思いついた。

この名前を考えるのに一ヶ月もかかってしまった。

私の名前はルミにすることにした。


△月○日

この館に新しい人間ががやってきた。

けれど前の人間と違って話がわかる人間だった。

この者だったら信じられそうだ。


○月○日

どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして………………………………………………


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