第132話 ダンジョン49階準備 2
一度ステータス画面から目を離し深呼吸して落ち着いてから、もう一度見てみる。
因果律操作1
何度見てもカレンのスキル欄には因果律操作の文字があるようだ。
確かにカレンの幸運スキルのレベルを上げて進化させる事によって、カレンに都合の良い出来事が起きやすくなっていた気がする。
それが今回の進化によって、未来に起きる出来事を直接操作出来るようになるのだろうか?
そう考えると宝箱の中身を欲しいものに変えるなんていうのは可愛いもので、今後は世界がカレンの思うがままになってしまう可能性もある訳だが…………。
いや、まだスキルレベルは1だ。ということは100%ではないのだろう。
きっと操れない事や、失敗する事もあるはず。
そう考えると今までの幸運スキルとあまり変わってないのではないだろうか?
よりカレンの意思が強く反映される様になった程度と思いたい。
幸運というあやふやな『一般的にこうなった方が幸せだよね』という判定基準から、よりカレンが望む方に結果を操作できるようになったと言う事だろうか。
スキルレベルを10にして次の進化を見てみたいけど、さすがに辞めておいた方がいいだろう。
カレンが人間離れしてしまう気がする…………。
名前:カレン
種族:人間 性別:女
職業:因果の海で溺れる者(奴隷)
レベル:40
スキル:潜伏2、採取2、地図作成2、因果律操作1、開錠1、罠探知1、小剣術1
《習得していないスキル》睡眠抵抗
スキルポイント2
まだスキルポイントが2余っている。小剣術でも上げておくか?
でも、おそらくカレンは武器を使う機会がないんだよな――。
ん? 職業が見た事ないのになってる!?
おぼれてちゃダメじゃん! うーん?
これはレベル1だから海で溺れているという事なのか?
と言う事は、もっとスキルレベルを上げた方がいいと言う事になるのだが、これにはなんか抵抗があるな。すでに運命を操作されている気がする…………。
しかし何やら騙されている様な気分だが、カレンの職業を不吉な名前にしておくのも気持ち悪い。
名前:カレン
種族:人間 性別:女
職業:因果の海を漂う者(奴隷)
レベル:40
スキル:潜伏2、採取2、地図作成2、因果律操作3、開錠1、罠探知1、小剣術1
《習得していないスキル》睡眠抵抗
スキルポイント0
とりあえずスキルレベルを3まで上げたら、ただよいだした。
ホッとしたが、予想通り過ぎて気持ち悪い。もうこのスキルは怖いからレベル上げるの辞めておこうと思う。
名前:ユウ
種族:人間 性別:女
職業:勇者(奴隷)
レベル:38
スキル:精神攻撃遮断3、痛覚遮断3、物理抵抗8、炎抵抗2、飢餓抵抗3、
毒抵抗2、エアスラッシュ10、剣聖1、疾風剣1
《習得していないスキル》睡眠抵抗、麻痺抵抗
スキルポイント 16
回避強化 弱
命中強化 弱
体力強化 弱
ユウも俺たちにレベルが追いついてきそうだ。そして相変わらずスキルポイントがえげつない。ユウには剣の道を極めて貰おう。
剣聖1→剣神、疾風剣1→8
おお、遂に長かった剣の道も天井だ。
ユウはカンストまでたどり着いたが、常人でこの域に達するのは無理なのではないだろうか?
レベル100とかあればいけるかもしれないが、レベル100の時点で常人ではないだろう。勇者だからこそ極められたのだと思う。
そしてボス戦でみた疾風剣も強かった。こちらもレベルを上げておいたので、今後も活躍してくれると期待したい。
名前 ガレフ
種族 モグラ族 性別 男
職業 土魔法使い(奴隷)
レベル 39
スキル 土魔法上級3、土木作業7、暗視5、採掘6
《習得していないスキル》睡眠抵抗
スキルポイント8
魔法強化 弱
ガレフもほぼ同レベル帯だ。彼は土魔法一択でいいだろう。
天井まで上げきりたい。
土魔法上級3→土魔法マスター2
おそらく土魔法がマスターになったので何か良い魔法を覚えたと思うのだが、覚えた魔法をステータス画面で確認できないのは地味に不便だ。
でもしょうがない、明日会った時に報告してくれるだろう。
名前:ヴィルヘルム
種族:アンデッド 性別:男
職業:スケルトンプリースト(奴隷)
レベル:33
スキル:剣術上級1 闇魔法上級3
《習得していないスキル》 物理抵抗、魅了抵抗
スキルポイント11
血術
陛下だけレベルが低いが、徐々に追いついて来ている。
ここは闇魔法をあげるべきだろう。まだ回復魔法を覚える可能性が無いわけではない。
でも、むしろ土魔法の方が回復魔法を覚える可能性があるのではないだろうか?
と思ってしまうくらい、闇魔法は攻撃的なのだが。
闇魔法上級3→闇魔法マスター5
こうしてみると思ったよりも我々は成長している様だ。このパーティーならミノタウロスもやれるのではないだろうか?
もう少しダンジョンを深く進んでみても良い気がしてきたぞ。
むしろこれだけ強ければ余裕なのでは?
いや、油断は禁物だ。
さらに装備の充実も図ろうと思う。特にユウは剣術が天井までカンストして剣神になってしまったというのに、未だに鉄の剣だ。
陛下は銅の剣からブラッドソードになったからいいが、ユウが鉄の剣のままでは可哀想だろう。彼女の場合は自分で不満を訴えたり出来ないから、こちらで察してやる必要がある。
あとは鎧もいいのがあれば、みんなの分を揃えていきたい。
明日は習得した魔法の確認と装備の新調をおこなうとしよう――――。
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