シルドルク6

「いきなり何を言い出すんですか?」「いや何って喧嘩するんだよ」「…」二人共混乱していた「一体 仲月さんは何を考えてるんですか?」


「まあ任せろって」「はぁそうですか」「それより綾瀬」「はっはい何ですか」「まだ警戒してんのか?」「もう!仲月さんあんま虐めないで上げて下さい」


「別にそんなつもりは無いんだが話が途切れたなそれでお前のステータスを見せて貰いたいんだが良いか?」


「ステータス?」まあ予想はしてたがな「錦戸教えてやってくれその方が良いだろう?」「分かりましたよじゃあ晴ちゃん…」数十秒後


「どっどうぞ」嫌われたのか?人見知りなのか?おどおどしながらステータスを見せてくれた「ありがと」


【綾瀬晴】未覚醒

 レベル:1

 種族:人間

 性別:男?女?20

 攻撃力:1.5

 防御力:10

 魔力:50

 知力:40


 スキル≪過去の記憶≫≪言語理解≫≪鑑定≫≪成長加速≫≪性転換≫

 称号≪神の駒≫≪人見知り≫


「…綾瀬」「なっ何ですか?」そう真剣な表情で名前を呼ばれた「こういうのを待ってたんだよ」「は?」


「いやー新鮮だなこういうの錦戸の見たか?あんなの無しだろ?」「聞こえてますよ~仲月さん?」「…すみませんでした」「てかちょっと待て」三つ疑問が出て来た


 神の駒か…俺や錦戸にはそんな事は書かれていなかったまあ後で考えるかそれより最も重要なのは「なあ?錦戸」「はーい」


「コイツ晴ちゃんじゃなくて晴さんだった」「え?どうしてですか?」「お前ステータスちゃんと見たか?」「見て無いです出て来た時に仲月さんの方に見せに行って貰ったので」


二十はたちだった」「マジですか?」私は確認した本当だった「あっヤベっ」そう仲月さんが言葉を漏らす一体どうしたんだあっ晴ちゃさんが今にも泣きそうな表情になってしまっていた


「おいおいどうすんだよ?あれ?」ボソッ「仲月さんがどうにかして下さいよ」ボソッ「…」「…」


「あっあの~晴ちゃさん」あーあやっちまったなあれ「…うぅー別に良いですよ」その後綾瀬は約二十分程元の世界での愚痴を吐いた「落ち着いたか?ショタが」


「コラッ!!」「き…痛い」「うぅ」ぐすっ「ごめん晴ちゃん」「うわぁぁぁ」うわーガチ泣きしちゃったよ「で?いつ行くんですか?」「明日」「早いですね」「さてもう日も落ちるし火を焚いて寝るか」


「分かりました」「この人性格悪いです」「…まあ否定はしませんが」「おい!まあ俺自身も自覚している所はあるがな」そうして俺は眠りに着いた次の日の朝


「おはようございます」「おうおはよう」朝から百合展開を拝むとはまあ実際は男女何だが「どうせ行く前に私に何かさせる気ですよね?」


「話が早くて助かる」「慣れました」「そうかでも本番は明日だ」「どういう事ですか?」「まあ帰って来たら報告してやるよ」「…分かりました」


 大体の準備を終えて「じゃあそいつの事は頼んだぞ」まあ大丈夫だとは思うが「分かってます」そうして彼の姿が消えた「気を付けて下さい」ボソッそう呟く自分がいた


「心配なんだ彼の事」「おっ起きてたんですか?」「うん今起きた」「うーーん」体を伸ばしていた可愛い本当に男とは思えないやっぱり私が見たあのタコさんは幻だったんじゃ


「何か失礼な事考えてる?」「いえ何も」

「そう」「あなたは?行かないの?」「…行きたくないと言えば嘘になりますがでも」


「何か訳ありっぽいね?」「…」少しだけこれまでの事について話した「そうだったんだ」「ごめんなさい私はあなたを一度見捨てようとしていました」


「別に良いよ今助かってる訳だしまああの男はまだ慣れないけど」

 ―シルドルクに着いたが前は魔法で城に入ったが今回は門からのスタートかされどうするか?

普通に門番を始末しても良いんだがうーん良し俺は肩を撫で肩にし背中は猫背に歩き方も変え別人を演じたその結果


「おい貴様この手配書の男だな」普通にバレた「良し逃げるか」城に向かって俺は走り出した

さて状況はそこまで良くは無いな城前に着いた「おい!そこのお前止まれ」


警備兵が警告しているがどうでも良かった「悪いな」俺は錦戸に一時的に身体強化魔法を掛けて貰っていたのでそいつの顔面を殴った


「うっひょーーこんな動き普通じゃあり得ないな」楽しかったが恐らくもって十五分か

 城に潜入してそいつの元に向かった―


錦戸と連絡が取れない一体どうなっている玉座の間で悩んでいた時「ゲルム王!!」突然衛兵が入って来た「どうしたのだ!?」


ノックも無しに衛兵が入って来る事なんて今まで無かったが一体「侵入者です恐らくジークイレイガだと思われます」「何だと」何故奴がマズイな今ここまで来られたら


 扉が蹴り破られた「おぉスゲーってあっ居た」「ゲルム王お逃げ下さ」「い」一瞬で距離を詰められ衛兵が殴られ吹き飛ばされたそして次の瞬間には自分の背後からその声が聞こえた


「あれ?おかしいなてっきり」「おい?貴様一体何をしている?」「フラーテル」「うーんじゃあこうするか」俺はゲルムの頭に手を置き「コイツを人質にする」


「ただある条件を飲んでくれたら何もしないでやるよ」「…条件は何だ?」「誰でも良いこの国で強い奴が俺と一騎打ちをしろ」意味が分からなかったこの男一体何を考えているんだしかし


「良いだろう」「ゲルム王」「じゃあコイツは解放してっと」「じゃああの闘技場で明日そうだな十時くらいで良いか」「…分かった」「じゃあ俺はこれで」「待て」「何だよ」「ルールは?」


「そんなの決まってるだろ?」ジークイレイガはにやけながらこう言った「何でもありバーリトュードだろ?」そう言い残し男は去って行った「で?誰が行く?」「…私が出よう」「…分かった」


―「と言う事で明日行って来るわ」「マジで言って来たんですね」「玲那ちゃん馬鹿じゃ無いの?コイツ」「…」「おい黙るなよ」いよいよ明日で決着が着くなさてと


「明日の準備ちょっと手伝ってくれ錦戸」「分かりましたそれで?何をすれば?」「前のこの石覚えてるか?」「そんな物ありましたね」「この石無かったら今ここに俺いないんだが」「それをどうするんですか?」


「これを本物にする」「出来るんですか?」「それをするためにはお前のスキルが必要だからな頼んだぞ」「他力本願」「返す言葉がねぇ」「何の魔法にするんですか?」「あぁそれはな」そうして準備が整い明日に向け俺は早めに寝た


「…」また来てる王からの連絡ずっと返して無かったなまあこれが終わったら…「まーた悩んでる」


「やっぱり分かりますか?」「年上だからかな」「…」「…」あーあ自分で言って泣きそうになってるよ「ありがとうございます」「明日で分かるんだね」「恐らくは」


「ちょっと気になってたんだけどここって無防備過ぎだけど大丈夫なの?」「まあ無防備ですね」「危なくない?」「そこは私が密かに防御魔法を掛けてたんですよ」


「そうなんだ…ちょっとコイツ叩き起こして良いかな?」「大丈夫ですよ私気にしてませんから」「あの時は少しカッコいいと思ったのに実際に接してみたらこんな男だったなんて」


そうだった晴ちゃんは私と仲月さんの取引知らなかったんだった

「私少し眠くなったんで寝ますね」「…そう」

 

次の日「よーしもうそろ予定した時刻だな」まああっちが一騎打ちしてくれるかは分からないけどな何でもありとかカッコつけて言っちゃったし伏兵の可能性は警戒しておくか「行くんですね?」


「じゃあ頼むわ」「分かりました」私は強化魔法を掛けた「綾瀬の事も頼んだ」「分かってます」そうして彼はその場から姿を消した

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