木の下のベンチ 蝉しぐれは遠く
少し早めに出てしまい、いつもよりも早く職場に到着してしまう。
それはかえって迷惑をかけることになるので、少しの間、ベンチに座り、時間をつぶすことにした。
電車の中で読むために持ち歩いている本を開き、その世界に没入する。
本を開くまでは、蝉のせわしない鳴き声が聞こえていたが、いつの間にか気にならなくなっていた。
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