花火
気づいたら夏が来てた。そして気づいたら終わってるんだろうなと思った。
花火っていうのは、青春らしいよね。私にはその青春らしいっていうのものがあんまり分からないんだけど。
塾帰りに、マンションの端の空が少し色づいているのが見えたんだ。でも、たったそれだけ。私にとっての今夏の花火は、たったそれだけで終わってしまった。
花火の弾けるのを、綺麗だと捉えることは多い。でもそれは、希望に満ち溢れた綺麗だけじゃなくて、悲しみを含んだ綺麗ってこともある。私が見た光の端は、そっちの方だった。
若い人は、そういうのを、エモいって言うし、昔の人ならあはれっていう。
昔の人たちのパーソナリティー、ナショナリティー、っていうの?そんなようなのが、私の細胞に引き継がれてるんだ。
来年こそ。
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